自分にとっては怒涛の2015年が終わろうとしている。
『心が叫びたがってるんだ。』を支える背景美術(と、あのお城について)
『あの花』スタッフの最新作『心が叫びたがってるんだ。』(以下『ここさけ』)を観た。
もともと『あの花』は好きな作品なのはもちろん、長井龍雪監督の最新作ということで非常に楽しみにしていた。監督・スタッフのインタビューや予告映像からして、アニメにしては地味な作品になるだろうということは容易に想像できた。でも地味なのは全然大歓迎だし、むしろ自分はそっちのほうが好み。なので、長井監督がそういう方向で勝負してくれたことには素直に嬉しかった。そんな自分の期待に見事に応えてくれたと思う。
【※以下『ここさけ』のネタバレを含みます。】
原恵一監督はアニメ声優の演技が気持ち悪いだなんて言っていない
なにやら私の敬愛する原恵一監督の声優の演技に対する発言が、一部ニュースサイト・まとめサイトで取り上げられているようで。
エコーニュースR – 「アニメ声優の演技は気持ち悪いと言ったせいで、根に持たれている」・・『百日紅』、原恵一監督記者会見
芸能人声優の起用の是非とか、声優の演技がどうとかいう話は、これまで幾度となく繰り返されてきた話ではあるので、食傷気味な感がある。私の意見としては、出来上がった作品そのものが全てを物語ると思うので、誰を起用するかは作り手の自由だと思う。
しかしながら、一応原監督の応援ブログをやらせてもらっている身としては、この記事及びこれに対するネットユーザーの反応に承服しかねるところがあるので、自分なりに反論、というか正しい議論をしてもらうための材料をここで提示させていただきたいと思う。今回の記事は応援ブログのほうでやってもよかったけど、ブログの趣旨から外れそうな気がしたので、こっちで書かせてもらう。
続きを読む作り手との距離の縮まりを感じたAnimeJapan2015
先日の3月21日と22日の二日間、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan2015」に行ってきた。昨年東京国際アニメフェア(TAF)とアニメコンテンツエキスポ(ACE)が統合され、新たな日本最大級のアニメイベントとして生まれ変わってからは初めての参加だった。前身のTAF・ACEを含めれば、2年前のACE以来の参加だが、完全体としての総合アニメイベントとなると、TAF分裂前の2010年以来5年ぶりとなる。
文化庁メディア芸術祭(作品展&『たまこラブストーリー』トーク付き上映)に行ってきた
作品展は、各部門の受賞作品の上映や展示が、部門ごとに区切られて行われ、なかなか見応えのある内容になっていた。あいにくこのあとに『たまこラブストーリー』の上映会が控えていたため、展示をゆっくり見ることができなかったのだが、美術館などに行って作品を観るよりも気軽に、しかしアーティスティックな感覚を楽しめるのがメディア芸術祭の面白さなのだと思う。できることなら全国巡回してほしいところなのだが…。
ドラえもん映画祭@神保町シアターに行ってきた
今でこそ毎年映画館でドラえもん映画を観ているが、自分が小学生のときにドラえもん映画を映画館で観たのは、小学5年~6年のとき、父の転勤で一時福岡に移り住んでいた頃だった。ちょうど家から歩いて行ける距離に映画館があったので、兄弟と3人で観に行ったものだ。(もっとも兄は親の代わりに付き添っただけだったが。)観たのは『ブリキの迷宮』と『夢幻三剣士』。おそらく映画館で映画を観るという経験も、記憶している限りではこれが初めてだったと思う。映画館のスクリーンが、今でいうところのIMAXシアター並みの大きさに感じられたなあ。(実際はそこまで大きくはなかっただろうが。)