先日の3月21日と22日の二日間、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan2015」に行ってきた。昨年東京国際アニメフェア(TAF)とアニメコンテンツエキスポ(ACE)が統合され、新たな日本最大級のアニメイベントとして生まれ変わってからは初めての参加だった。前身のTAF・ACEを含めれば、2年前のACE以来の参加だが、完全体としての総合アニメイベントとなると、TAF分裂前の2010年以来5年ぶりとなる。
それだけに今回は、ACEのとき以上に会場規模の大きさを思い知らされた。
当日、私はステージイベントを1日2回、セミナーステージを1日1回参加して、あとは企業ブースなどを回っていく予定を立てていたのだが、それぞれの企業ブースは作品紹介や物販のみにとどまらず、体験型の展示や、絵コンテ・原画などといった作品資料の展示、大手企業にいたっては、声優やクリエイターからのサイン色紙まで展示したりと、かなり太っ腹だった。この展示を見るために並ぶだけでも30~40分待ちはザラ。空いているブースでも、資料の展示があれば、ついついゆっくり見てしまう。そういうのが会場に至るところで行われているから、結局時間が足りなくて、1日では回りきれなくなってしまうのだ。今回のAnimeJapanは、東の1~6ホール全てを使って催されていたが、私も1日目はその半分しか回れず時間切れになってしまった…。
それにしても、自分が記憶しているかぎり、TAF時代の企業ブースでは、こういう作品資料やサイン色紙までも展示するということはあまり見受けられなかったと思う。声優のサインならまだあったのかもしれないが、アニメーターや監督のサインまで寄せられているというのは、よほど有名な人でない限り無かったように思う。こうした展示が受け入れられるようになったのも、『まどか☆マギカ』展やガンダム展などといった、巨大なアニメ展覧会が成功を収め、それにつられるかのように、小~中規模での資料展示が活発に行われるようになってきたことも影響しているのだと思う。そして、Twitterなどで自ら発信する監督やアニメーターも増え、製作秘話を発信したり、自ら描いたイラストをアップしたりする人たちが増えた。そこへアニメ業界を舞台にした『SHIROBAKO』の登場。まさに今、アニメの作り手と視聴者との距離がますます縮まっているのだと思う。今後、アニメーターによるライブドローイングなんてのも行われれば、声優ほどでないにしろ、それなりの盛況を収めるに違いない。(もっとも、アニメーターにそんな余裕があるかどうかわからないが。)
ともかく来年の開催も楽しみです。