ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

二年ぶりのコミックマーケットへ

ようやくこのときが戻ってきた。2019年冬の開催から2年。コロナ禍という思いもよらぬ障壁を乗り越えて、ビッグサイトにみんなが戻ってきた。

mantan-web.jp

2年前はサークル参加もさせてもらったが、情勢が不透明だったことや新刊が出せなかったこともあり、今回はサークル参加は見送った。4ヶ月前は爆発的な新規感染者数で、本当に年末のコミケは開催できるのかと不安になったが、なんとか開催にこぎつけただけでも喜ばしいことだ。

もちろん、以前のようにはいかず、今回はチケットを事前に購入し、さらに入場時には接種証明を提出するという感染予防対策が行われ、1日の入場者数はおよそ5万5000人程度に制限。開催期間も2日間に短縮され、サークルの数も減っている。以前と比べれば、規模は小さくなっている感は否めない。それでも同人文化の火を絶やさぬよう、開催にこぎつけた準備会の大きな決断には敬意を表するほかない。

オミクロン株が迫っていることもあって、少し躊躇いもあったが、2年ぶりのコミケにやっぱり自分も参加することに。お目当てのサークルが多く入っていた1日目の東地区のチケットを申し込み、結果無事当選。しかも、

f:id:shinchu:20211230230127j:plainなんと一番早いA枠に。早起きが辛くなるので、もう少し遅い時間でもよかったのだけども。

迎えた当日。朝6時に自宅を出て、電車に乗る。車内にはキャリーバッグを持った人が目立つ。ほとんどは帰省客だろうが、その中に混じって、大きなタペストリーを抱えたサークル参加者らしき人も。ようやく戻ってきたのだと早くも実感がわく。

そして新橋でゆりかもめに乗り換えると、座席こそは埋まってるものの、他の客とソーシャルディスタンスを保って乗れるくらい余裕がある。いつもならギューギュー詰めの車内が嘘のようだ。本当に今日はコミケの初日なのだろうか?
おかげで、朝のレインボーブリッジの様子をゆっくり眺めることができた。

f:id:shinchu:20211230233039j:plain
会場に着いて入場受付を済ませ、それからチケット・接種証明書・身分証明書を提示してリストバンドを受け取る。自分はTOKYOワクションアプリに登録し、それを証明書代わりに提示したが、周りを見渡すとどうも少数派っぽかった。スタッフが一人ずつ接種証明をしっかり確認していたが、ワクションアプリだと割とスムーズに通った。

tokyo-vaction.jp

f:id:shinchu:20211230233206j:plain
f:id:shinchu:20211230233013j:plain

リストバンドを腕に付けると、いつもの東の駐車場に誘導される。何度も苦楽の時を味わったこの場所も2年ぶり。待機列のところへ案内されると、スタッフが前列と一定の距離を測って、そこへ座るように指示。もちろん感染対策なのだが、コロナ禍以前は「もっと詰めてください」が当たり前だっただけに、時代が変わったのだなあと思った。おかげで余裕もって座れたのは何より。この日は快晴で、予想してたほど寒くなかったのも幸い。

そして10時。ついに2年ぶりのコミケが始まる。待機列の参加者も一斉に拍手。しかしまだ入場はできずヤキモキ。この感覚も久しぶり。もうここで体験することの何もかもが久しぶりで、待ち焦がれていたことだ。

1時間ほど経ってようやく入場。東ホールに入ると、たくさんのサークルがブースを構える壮観な光景が飛び込む。この光景はコロナ禍以前とほとんど変わらない*1。みんな楽しそうに同人誌を売り買いし、時に仲間と談笑し合う。そんな楽しそうな姿を見ていると、自分もだんだんテンションが上がってくる。忘れかけていた感情が蘇ってきた。

今回は大手サークルや企業は見送り、いつもお世話になっているところや気になっていたところを中心に回り、あとは目に付いて気に入ったものを購入。久々にお会いできた人もいて、少しの間話せただけでも嬉しかった。それに、以前と比べ、一般参加者同士で密集することが少なく、移動するのも購入するのも快適だった。ただ、それだけ参加者が減っているということなので、サークル参加者からすれば複雑かもしれない。

f:id:shinchu:20211231011039j:plain
f:id:shinchu:20211231011031j:plain
f:id:shinchu:20211231011047j:plain
f:id:shinchu:20211231011055j:plain

東西通路の壁が開放されたと聞いて、せっかくなので西・南のホールも立ち寄ることに。企業ブースも、以前と変わらぬ賑わいを見せていて、中でもufotableブースでは『鬼滅の刃』『月姫』の複製原画の展示も。この規模の出展も問題なくできるようになったのは大きい。こちらも密集が少なく、比較的余裕をもって回れたのは良かったが、企業からすれば、以前ほどの売上は見込めそうにない・・・。

とはいえ、みんな揃って楽しめるお祭りが、やっと戻ってきたということだけでも大きな一歩だし、これから先工夫すれば、もっと多くの参加者が楽しめるようになるに違いない。来年は自分もサークル参加できるよう頑張ってみます。

スタッフの皆さん、不慣れなことばかりで大変だったかと思いますが、開催してくれて本当にありがとうございました。
そして全ての参加者の皆さん、楽しい時間をありがとうございました。

f:id:shinchu:20211231012123j:plain

*1:変わったところは、ブースの机が一定間隔空けて配置されていたこと。ゆえに参加サークル数が減ったと思われる。