東京から実家のある関西に戻って一週間が過ぎた。無事に引越を終え、しばらく中断していた求職活動を再開。まだ億劫な毎日が続くが、その合間に映画見たりイベント行ったりと、相変わらず自由気ままなニート生活を送っている。東京から離れて寂しくないと言えば嘘にはなるけど、以前と比べて配信が普及したこともあって、アニメの視聴環境はそれほど不自由しないし、こっちもそれなりにイベントやスポットは充実しているので、時間が経てば、その寂しさも無くなるでしょう。
とはいえ、東京にいた約7年間、東京に居たからこそ楽しめた思い出や、印象深い出来事もたくさんあったのも確かだ。今回は、その7年間の東京の思い出をベスト5形式で振り返ってみようと思う
第5位 同人誌即売会にサークルとして初参加(2018年)
【告知】サークル「少恒星」として初参加となります、第26回文学フリマ東京いよいよ明日です。今から緊張してます。「エ-58」にてお待ちしております。ぜひお越しください! #bunfree #文フリ東京 https://t.co/RsnACc6Z56
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2018年5月5日
サークル「少恒星」設営完了です!
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2018年5月6日
エ-58にてお待ちしてます。 #bunfree #文フリ東京 pic.twitter.com/7zBCRQgmew
以前から同人誌即売会には一般参加していたが、サークルがそれぞれ自分の好きな作品や得意なジャンルを、同人誌にまとめて頒布している光景に、なんだか楽しそうだという印象を持っていた。次第に自分もやってみたくなり、ついに2018年にサークル「少恒星」を立ち上げ*1、原恵一監督の映画上映レポートをまとめた本を頒布。最初は文学フリマに出展して、その後コミケにもサークルとして初めて参加。拙い文章で少し気恥ずかしさもあったが、それでも手に取って読んで買ってくれる人が多かったのは嬉しかった。翌2019年には、同人誌の取材で、アニメーターの末吉裕一郎さんと、美術監督の中村隆さんにインタビューさせてもらい、貴重な資料なども見せてもらえたのは大変有り難かった。
無事購入! #C90 pic.twitter.com/eNRefwjQe8
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2016年8月14日
コミケ関係でいえば、他にもコミケに始発組で参加できたり、島本和彦先生の『シン・ゴジラ』同人誌を現地で買えたりといったこともあった。今後、体力的にも地理的にも難しくなるだろうから、これもこれで貴重な経験だったなあ。
それ以降はコロナ禍によるコミケ中止などもあって、「少恒星」の活動自体休止しているけど、同人活動は別に東京でなくてもできると思うので、諸々落ち着いたら活動は再開しようと思っている。次は原監督以外のネタをやりたい。
第4位 スワローズ・ドリームゲーム(2019年)
ヤクルト球団設立50周年を記念して行われた、スワローズ歴代OBによるドリームマッチ。90年代黄金期の活躍を生で見ることが叶わなかった自分にとっては、まさに念願叶ったりのドリームゲーム。あいにくの雨天だったが、歴代OB選手の現役時代さながらの、はつらつとしたプレーをたくさん見ることができて楽しかった。
そして、何よりも印象深かったのは、自らバッターボックスに立ったノムさんこと野村克也氏。教え子たちに囲まれながらバットを振る姿は、なんだか野球少年に戻ったかのよう。試合後は、当時最下位だった現役チームへのぼやきで締めてくれたのも忘れられない。それが公の場で見たノムさんの最後の姿になろうとは思いもせず・・・。
あれから信じられないくらい強くなったスワローズを、どうかこれからも天国で暖かく見守っていてください、ノムさん。
第3位 東京国際映画祭で原恵一監督特集上映(2017年)
この年の東京国際映画祭は、原恵一監督にスポットをあてた特集上映「映画監督 原恵一の世界」が企画された。ちょうど職場から会場までは近く、仕事終わりにすぐ行けたので、上映作品のプログラムのほとんどに参加することができた*2。
2017.tiff-jp.net各プログラムとも、原監督に加えて多彩なゲストが登壇され、どれも興味深い話ばかりだった。中でも『河童のクゥと夏休み』のときは、上川隆也さんがオタク全開と言わんばかりのガチ解説を披露され驚くばかり。『百日紅』のときは、音楽の富貴晴美さんに原監督は「僕のモーリス・ジャールになって」と告白する場面も。また、映画祭の関係者と繋がりができて、「映画監督 原恵一の世界」のビジュアルポスターを記念に頂けたのも良い思い出だった。
この年は東京国際映画祭のほか、シネマノヴェチェントのある横浜・藤棚商店街でも『温泉わくわく大決戦』の銭湯上映や、『河童のクゥと夏休み』の大山百合香さんの生ライブ付上映が行われるなど、原監督の特集上映が相次いだ特異な年だった。この一連の思い出が、翌年の同人誌発刊に繋がっていくわけで。今年の年末にはいよいよ新作の『かがみの孤城』が公開予定。大いに期待しています。
第2位 アニサマで放課後ティータイム、シークレ登場(2019年)
いよいよ人生初のアニサマ行きまーす! pic.twitter.com/3Rzq5XLOjW
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2019年9月1日
初めてのアニサマ。もうただただ感謝しかない。まさかシークレで放課後ティータイムのライブを見れるなんて夢にも思わず。8年越しの念願が叶ったかのようで、もう夢を見ている気分ですわ。
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2019年9月1日
アリーナ全体一体となった光景は壮観で美しかったです。最高の一言だけじゃもう言い表せない! #アニサマ pic.twitter.com/bAWaHTNJs6
アニソンを習慣的に聴くのが最近疎くなってしまったが、それでもアニサマの映像は毎年見ていたし、一度でいいから行ってみたいとは思っていた。ようやくこの年アニサマに初参加できたのだが、そこでまさか放課後ティータイムが登場するとは・・・。
思えば、活動時のライブイベント「レッツゴー!」「Come with Me!!」はどちらも参加できず、第3弾の開催を期待していたが、結局行われる気配がなく、すっかり諦めていた。もちろんこのアニサマだって、放課後ティータイムが出るなんて期待はみじんもしておらず、アニサマの熱気を味わえるだけでも良かった。そう思っていたところへ不意打ちに登場。8年越しに叶った放課後ティータイムの生ライブ。「最高」の一言だけでは言い表せないほど、夢見心地のひとときだった。
この年、京アニに悲しい出来事があり、出演者の方々もいろんな思いが交錯したことだろう。それでもこの場所に立ってくれて嬉しかったし、その思いを同じ空間で共有できて、ただただ感謝しかない。ありがとう放課後ティータイム、ありがとうアニサマ。
第1位 東京ヤクルトスワローズ優勝(2015年・2021年・2022年)
夢に見た生胴上げや…。 #swallows pic.twitter.com/6DUcTUDIWU
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2015年10月17日
東京に来て一番大きかったのは、スワローズの本拠地・神宮球場へ気軽に足を運べるようになったことだ。もっとも上京以前も年1回以上は足を運んでたけど。
優勝は遠い話だろうと思っていたら、上京1年目(2015年)にいきなりセ・リーグ優勝を決めるとは予想外。その後のクライマックスシリーズで、日本シリーズ進出を決め、真中監督の胴上げを現地で見届けられたのは、奇跡と言っていいほどの思い出だった。
しかし、その後チームは球団史上最悪のシーズン96敗(2017年)を喫するなど低迷。あまりの悲惨さに今後20年くらいは優勝を見られないだろうと思っていたら、意外と早く、6年後の2021年に優勝。現地で優勝決定の瞬間を見ることはできなかったが、日本シリーズの第5戦を東京ドームで観戦*3。負けはしたものの、山田の同点スリーランが飛び出すなど、史上稀に見る壮絶な試合を見ることができただけで幸せだった。
まけほー。現地で生胴上げは見られず…。
— チューシン倉@少恒星(無職) #NoWar (@chusingura) 2021年11月25日
でも正に頂上決戦の名にふさわしい試合を現地で見れて何よりでした。
まだまだスワローズの戦いが見られるだけでも幸せなこと。神戸決戦楽しみだ!#swallows pic.twitter.com/9Q9k0CWYjb
さすがに二年連続はないだろうと思っていたら、まさか今季(2022年)も優勝を決めてしまうとは。チームの雰囲気を見てみると、今のスワローズは90年代黄金期にも匹敵する強さを持ち合わせていると感じている。この強さがどこまで続くのか、しかと見守りたい。
最後に、ワーストな思い出を一つ。東京に来てイヤだったと言うよりは、せっかく東京に来たのになんでこんな目に合うんだというエピソード。
ワースト 映画『ドラえもん』レギュラー声優陣の舞台挨拶登壇が無くなる
www.change.orgこれにはさすがに自分で署名運動立ち上げるくらいに怒った。しかも、上京して一度目の2016年からそうなってしまったのであまりに悲しい。前任の大山のぶ代さんらの代から続けてきた声優陣の登壇をいきなり無くすというのはどういうことなのか。声優陣に対する敬意のカケラも無いのか。以来、初日(及び公開記念)舞台挨拶においてレギュラー声優陣の登壇は復活しておらず*4、当然私は見に行っていない。今後も声優陣の登壇が復活しない限り、舞台挨拶に出向くことは無いでしょう。他のドラえもんファンは許しても、私だけは許しませんよ。
以上、取り止めのない東京思い出話でした。