先日の3月21日と22日の二日間、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan2015」に行ってきた。昨年東京国際アニメフェア(TAF)とアニメコンテンツエキスポ(ACE)が統合され、新たな日本最大級のアニメイベントとして生まれ変わってからは初めての参加だった。前身のTAF・ACEを含めれば、2年前のACE以来の参加だが、完全体としての総合アニメイベントとなると、TAF分裂前の2010年以来5年ぶりとなる。
作り手との距離の縮まりを感じたAnimeJapan2015
文化庁メディア芸術祭(作品展&『たまこラブストーリー』トーク付き上映)に行ってきた
作品展は、各部門の受賞作品の上映や展示が、部門ごとに区切られて行われ、なかなか見応えのある内容になっていた。あいにくこのあとに『たまこラブストーリー』の上映会が控えていたため、展示をゆっくり見ることができなかったのだが、美術館などに行って作品を観るよりも気軽に、しかしアーティスティックな感覚を楽しめるのがメディア芸術祭の面白さなのだと思う。できることなら全国巡回してほしいところなのだが…。
ドラえもん映画祭@神保町シアターに行ってきた
今でこそ毎年映画館でドラえもん映画を観ているが、自分が小学生のときにドラえもん映画を映画館で観たのは、小学5年~6年のとき、父の転勤で一時福岡に移り住んでいた頃だった。ちょうど家から歩いて行ける距離に映画館があったので、兄弟と3人で観に行ったものだ。(もっとも兄は親の代わりに付き添っただけだったが。)観たのは『ブリキの迷宮』と『夢幻三剣士』。おそらく映画館で映画を観るという経験も、記憶している限りではこれが初めてだったと思う。映画館のスクリーンが、今でいうところのIMAXシアター並みの大きさに感じられたなあ。(実際はそこまで大きくはなかっただろうが。)
2014年鑑賞映画マイベストテン
2014年テレビアニメマイベストテン
【第1位】ピンポン THE ANIMATION
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2014年は湯浅政明の年だったと言える。この『ピンポン THE ANIMATION』はもちろんのこと、『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』でのラストバトルシーンに、『スペースダンディ』第16話、そして『アドベンチャー・タイム』の「Food Chain」と、これほど多く湯浅監督の仕事が見られたのは、近年稀に見る出来事に思う。聞けば『アドベンチャー・タイム』の制作を機に、湯浅監督はサイエンスSARUというアニメスタジオを設立したとのことだが、それがきっかけとなって仕事の幅がますます広がってきているようだ。現在メガヒット公開中の『映画 妖怪ウォッチ』にも絡んでいるようで、今後の湯浅監督とサイエンスSARUの活躍にはますます注目せざるをえない。
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まだ前半クール終了時点だけど、少年の取り巻く世界を色鮮やかに映し出す演出や、メリハリのあるストーリー構成、演奏シーンのクオリティの高さに、素直に涙したくなる。後半クールが楽しみ。
多くの実力派クリエイターがそれぞれ個性を発揮して作り出す、このいい加減な(褒め言葉)作品世界に、今どきのアニメにないものを感じさせた。そんな適当さ全開で作られながらも、ちゃんとシリーズを収束させてしまう構成には唸らされる。
これといい『楽園追放』といい、3DCGで魅力あるキャラクターを描けるようになったことは、日本アニメにとって大きな意味を持つと思う。星白の実に可愛いことよ。2期からCGがどんな進歩を遂げるかにも注目したいところ。
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『黒子』や『テニプリ』のような超人たちが活躍するようなアニメとは違い、ただ真っ当にバレーに打ち込む、実に正統派な部活アニメ。「敗者」をしっかり描けているところが心打たれる。手描きアニメもまだまだやれると言わんばかりの、安藤雅司氏が手がけた第24話Cパートの食事シーンには泣かされた。
2014年で最も笑わされたテレビアニメだと思う。少女漫画家ゆえのズレた発想には、逆に敬意を表したくなる。どいつもこいつもどこかおかしい(笑)
ファンタジックな世界を舞台で交わされる人間模様が切なくて愛らしく思える。こういう物語はPAの十八番だなあ。
作品特有の神秘的な色彩が、よさこいをより輝かしく見せてくれて芸術的。キャラクターも個性的で、青春アニメとして素直に楽しめた。
一つ上のステージへ(一年の締めくくり)
毎度毎度、大晦日にはエラそうなことを書くのだが、毎年長々と書くのも面倒というか、同じことの繰り返しというか、まあいろいろとアレなので、手短に済ませよう。
2014年に行ったアニメイベントや聖地を写真で振り返る(下半期編)
2014年に行ったアニメイベントや聖地を写真で振り返る(上半期編)
前回からの続き。今回は下半期編。