ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

富山探訪記【城端・桜ヶ池・P.A.WORKS編】

chusingura.hatenablog.jp前回の日記で触れた『駒田蒸留所へようこそ』。制作したのは、富山県に本社を置くアニメスタジオのP.A.WORKSだ。アニメスタジオは、ほぼ東京に一極集中する中、P.A.WORKSは地方の富山から全世界に向けて、ハイクオリティのアニメを次々と送り出しており、個人的に応援したいスタジオの一つだ。

そのP.A.WORKSが初めて元請けとして制作したTVアニメが『true tears』で、昨年放送15周年を迎えたということもあり、その舞台である城端方面にも行ってみることにした。城端へは、今回で10年ぶり2回目の訪問だった。

旅の二日目、2月24日(土)。再び城端線に乗り、終着駅の城端に到着。
実はこの駅、『サクラクエスト』の間野山駅のモデルでもあるんだよね。城端は『true tears』だけじゃなかった!

それから城端の街を散策して、作品の舞台を巡る。最初に訪れたのは・・・

決して、いかがわしいお店ではない。
true tears』『サクラクエスト』両作品に登場するスーパーのモデル。地元民は慣れっこだろうが、観光客からしたらドキッとする名前だ。

それから作中にも登場した城端の街並みを散策。どっしりと佇む城端別院善徳寺や土蔵群など、歴史と風格を感じさせる光景が至るところで見られ、少し厳かな気にさせられる。


「じょうはな座」には、『true tears』放送15周年を記念したパネルが設置されていて、パネルには西村純二監督と、PAの堀川憲司社長のサインが入っていた。

「じょうはな座」の近くにあった起業家支援センター。ここはかつてP.A.WORKSが入居していたビルだ。

街を散策したあと、今度は南砺市営バスに乗って桜ヶ池方面に向かう。

この桜ヶ池も、実は『サクラクエスト』の舞台だったり。チュパカブラ王国のあった場所のモデルだそうだ。それなりに楽しんで観ていたけど知らなかったなあ。ひとまず桜ヶ池公園の池を一周。

その桜ヶ池公園の近くにあったのが、、、

P.A.WORKSの本社スタジオ!
この堂々たる立派な構えのスタジオ。ここから数々の作品が世界に向けて送り出されているのかと思うと身震いする。

さすがに土曜日なので出勤している人はおらず、玄関も閉じられていた。玄関のそばには雪の多い富山らしく、雪かきの道具が備えられていた。東京のスタジオではあまり見られない光景だ。


そのP.A.WORKSの近くにはギャラリーがあり、『サクラクエスト』の資料を使ってのアニメ制作展示があると知り、行ってみると・・・

そこには『サクラクエスト』の資料展示や作画机があったほか、イベントで使われたと思しき小道具の数々が・・・。制作展としてはなんともカオスな空間。一応、作画机では動画体験もできるそうだ。

ギャラリー内にはテレビもあり、そこではP.A.WORKS制作のオリジナルアニメ「恋旅~True Tours Nanto~」が上映されていたほか、本棚にはアニメ関係の書籍がズラリと。それらに混じって、しれっと『true tears』の台本があったのは驚いた。岡田麿里監督、東地和生美術監督のサイン入りの『さよならの朝に約束の花をかざろう』中国版ポスターもあった。


スタジオの周りは何もないところだと思っていたけど、実はこの周り一帯は、高速道路のサービスエリアも併設してるレジャーエリア、いわゆるハイウェイオアシスになっていて、案外時間を潰せるところが多い。車のほうが便利だが、1~2時間に1本ぐらいしかない市営バスで行っても、帰りのバスまでに食事したり、公園を散策したり、また温泉もあるので日帰り入浴に行ってゆっくり過ごすこともできる。P.A.WORKSの社員さんがいつも食べているご飯を食べに行くというのも一興かと。この立地なら、地方でも確かに仕事しやすい環境だと思ったし、P.A.WORKSの大活躍の一因がよくわかった気がした。これからもこの調子で活躍して、いつかP.A.WORKS藤子アニメの新作を作ってほしいと願った。富山のスタジオなら、富山の大漫画家のアニメ作らないとね!

富山探訪記はもうちょっと続きます。