ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

遠征2日目 オリーブ公園・二十四の瞳映画村

8月18日(金)。遠征2日目。
この日は、早朝雨がぱらつくも8時前には止み、バスでまずは最初の目的地、小豆島オリーブ公園へ。

小豆島を代表する観光スポットの一つだが、ここも一応『高木さん』のOPなどにも登場した聖地でもある。

ギリシア風車に立ち寄ってみると、なにやら『魔女の宅急便』のキキのコスプレをした女性二人組がいて撮影をしていた。他にも、ほうきを持った観光客がぞろぞろと・・・。

それもそのはず、ここオリーブ公園は、2014年公開の『魔女の宅急便』実写映画版のロケ地だったのだ。実写版の『魔女の宅急便』といえば、確か「邦キチ! 映子さん」のネタにされていたなあ(それも記念すべき第1話!)。公園内には、その撮影で使われた「グーチョキパン店」のロケセットを移築したショップもある。

魔法のほうきの無料貸し出しもやっていて、さっきの観光客は撮影のために借りていったらしい。行ってみたら、残りも少なくなっていた。そんなに人気あったのか実写版『魔女の宅急便』。まあ、ほとんどアニメ人気だろうが・・・。

しばらく公園で過ごしたのち、渡し舟に乗って内海湾を渡る。次の目的地までは30分以上かかるところを10分で行ける。雨も降らず、波も穏やかで、実に気持ちが良い。

二十四の瞳映画村に到着。小豆島に来たからには絶対に訪れなければと思っていた場所。日本映画不朽の名作と名高い『二十四の瞳』(木下恵介監督・1954年公開)だが、自分にとってもオールタイムベスト映画。分教場*1に足を踏み入れると、その感動がじわりと蘇る。

分教場内では『二十四の瞳』の木下恵介監督の作品紹介の展示も。
原恵一監督が木下監督を敬愛していたこともあって、一時期木下監督作品をたくさん観ていた時期があったが、確かに面白いのばかり。まだ観ていない作品も多いので、いつかまた時間を作って観てみたい。

ここも昨今の昭和レトロ人気の影響か、若い世代の観光客も目立っていた。中にはチェキで分教場の写真を撮る女子高生グループの姿も。興味を持ってもらえるのは嬉しいが、果たして『二十四の瞳』は観たことあるのだろうかと気になった。まだであればぜひ観てほしい。

村内では『二十四の瞳』(1954年版)を常時上映。少しだけ観てみたら、ちょうど自分の好きなシーン、大石先生が教え子に「あんたが苦しんでるの、あんたのせいじゃないでしょう。お父さんやお母さんのせいでもないわ。世の中のいろんなことから、そうなったんでしょう。だからねっ、自分にがっかりしちゃだめ」と励ましているところで涙した。

村内の施設では、同じく小豆島を舞台にした『八日目の蟬』の衣装やパネル展示も。『魔女の宅急便』もそうだが、小豆島を舞台にした作品は数多い。『二十四の瞳』という存在があったからこそ今日に至ったのだと思うし、それだけ映画を大事にしようという土地柄だということがよく理解できた。『高木さん』もそんな感じで後世に残っていったら嬉しいな。

二日間の小豆島滞在は終了。雨の影響で回れなかったところも多かったので、リベンジも兼ねてまた近いうちに訪れようと思う。今度は高木さんラッピングフェリーに乗れるといいな。

高木さんに見送られて島をあとに

高松行きのフェリーで、高木さんフェリーとすれ違い

chusingura.hatenablog.jp

*1:場内にある分教場は1987年版の映画撮影で使用されたセット。映画村から800m離れたところに分教場のモデルとなった分校が現存する。