ぬるオタな日々 by @chusingura

実家暮らし・・・を晴れて卒業。三十路独身のぬるオタの日々戯言

VHSをレンタルしながら未DVD化作品の行く末を案じる

最近、実家から持ち出してきたVHSを、PCに取り込んでデジタル化をしている。普通に1本ずつVHSを再生していくわけだから、時間がかかってめんどい。この1ヶ月間で、ほぼ毎日地道に進めてやっと半分の15本を消化。まだまだ時間がかかりそうだ。
それでも貴重な映像がどんどん出てくるから観ているだけでも楽しい。(といっても、せいぜい5~10年前のものがほとんどだが。)

そんなことも影響したのか、最近あることを思い出して、先日TSUTAYAの梅田堂山店を訪れた。
 
 

 
実はこの梅田堂山店、未だにレンタルVHSを取り扱っているという、おそらく全国のTSUTAYAの中でも珍しい店の一つだ。それも十数本だとか、しみった数ではない。シリーズものであればVHS全巻きっちり揃えているものもあったりと、品揃えについては豊富だ。

私が見たのはアニメ・特撮のフロアだけだったが、ざっと見た感じでは『ゲゲゲの鬼太郎(モノクロ版)』や『名探偵ホームズ』『コン・バトラーV』といった、中高年層には懐かしい作品もあれば、『ジャングルはいつもハレのちグゥ』『花より男子』『ゲートキーパーズ』『魔法騎士レイアース』といった、比較的最近(といっても十数年ほど前か)の作品もあったりと、充実のラインアップだ。中にはすでにDVDがリリースされていながら、VHSしか置いていない作品もあった。(単にレンタルリリースがなかっただけかもしれないが。)

ということはつまり、こんな作品も借りられるというわけだ。
 

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この日借りたのは、藤子・F・不二雄のSF短編のOVA『おれ、夕子』と、プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!』『エスパー魔美 星空のダンシングドール』を1本にまとめたVHSの二本だ。これらはいずれも現在DVD化されておらず、CS放送かイベント上映以外では、おそらくVHSでしか見られないのだ。特に『ダンシングドール』は、『クレヨンしんちゃん』『河童のクゥと夏休み』などで知られる原恵一監督の劇場デビュー作でもあるだけに、見られる機会が減っているというのは忸怩たる思いだ。もちろんこれ以外にも、未だDVD化されていない作品のVHSも多く残っているはずなので興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

それにしても、VHSのレンタルを未だにやってくれるというのは大変ありがたい話なのだが、最近は定額制の動画配信サービスが多く出てきたせいもあってか、映像レンタル自体が下火になっている感が否めない。私はTSUTAYAのクーポンメールを受け取っているのだが、その頻度も以前は2ヶ月に1回程度だったのが、最近は2週間に1回と増えているあたり、やっぱりレンタルを取り巻く状況は厳しくなっているという気がする。いずれはアメリカのように、レンタル店が姿を消す日もそう遠くはないのかも。

町山智浩氏「アメリカでレンタルビデオ店はほぼ壊滅」~その理由と現状 - Togetterまとめ

それも時代の流れだと思えば諦めがつくのだろうが、心配なのは現状DVDでしか見られない作品がすんなり動画配信に移行してくれるのかどうか。VHS→DVDの移行でさえも、こうした取りこぼしが多くあるというのに、動画配信が今後普及してくると、ますます見る機会を失う作品が増えてくるのではないかと。

さらにレンタル店が姿を消すとなれば、貴重な未DVD化作品のVHSも行き場を失ってしまうわけで、さらに見る機会がなくなってしまう。未DVD化作品の中には、もっと評価されてもいい傑作も多く眠っている。動画配信の普及は、そんな良作を見る機会を増やすどころか、逆に失わせることにならないだろうか。

そういう状況だからこそ、今述べたような作品がなかなかソフト化されない現状には、少しばかり危機感を覚えてしまう。ソフト化は無理でも、せめて動画配信への移行だけは進めて、もっと見られる機会を増やしてはもらえないだろうか。少なくともソフト化よりはコストは低いだろうと思うのだが…。
 
 
【おまけ】
その『エスパー魔美 星空のダンシングドール』を見てみると、当時の風景や時代背景が多く見られてなかなか興味深い。
 

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バブル景気に沸いた公開当時1988年の時代背景を反映してか、人形劇団の拠点だった借家を買い取り、団員を立ち退かせようとする地上げ屋が登場。この地上げ屋二人を演じていたのだが、なんと茶風林さん(左・大柄の男)と山寺宏一さん(右・額に傷跡の男)。
『魔美』には、『サザエさん』でマスオさん演じる増岡弘さんが魔美の父・十朗役で出演していたが、この26年後、この茶風林さんがまさかマスオさんの義父を演じることになろうとは誰が予想しただろうか。
 
一方の山寺さんだが、この当時は『エスパー魔美』や『シティーハンター』などで様々なモブキャラを演じており、もしかするとあの多彩な演技力は『魔美』などを通じて培われたのかもしれない(笑)
 

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またこの当時、宇高連絡船が廃止を控えていたこともあり、劇中に宇高連絡船と「宇野」行きの寝台特急「瀬戸」号が登場する。美術のミスだと思われるが、機関車がEF65ではなくEF66で描かれている
 

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物語の前半で、魔美が高畑といるこの場所は、以前原監督から聞かされたところによると、実はお台場らしい。東京タワーが海を挟んで見える位置から推測されるに、現在のお台場海浜公園辺りと思われる。こうして旧作を見ることで当時の時代風景を見つけ出すというのも、昨今流行りの聖地巡礼とはまた違った楽しみができていい。
 
 
【おまけ2】
I-O DATA USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2

I-O DATA USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2

 

VHS→PCへの取り込みに使用しているのが、アイ・オー・データの「GV-USB2」。なんとなしに手に取って買ったのだが、意外と簡単にできた。これとビデオデッキをAVケーブルでつなげてPCにUSB接続。ビデオデッキの録画ボタンを押し、インストールしたソフトの録画ボタンを押せば、あとはビデオ再生が終了するのを待つだけOK。デジタル化したデータはDVDにダビングするのもHDDに保存するのも自由。デジタル化を検討中の方にはぜひおすすめ。