ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

東京国際アニメフェアに行かなくなった理由

東京国際アニメフェアがこのたび2年ぶりに開催され無事閉幕した。

これまでと事情が異なる「東京国際アニメフェア2012」開幕、今後の行方は? - GIGAZINE これまでと事情が異なる「東京国際アニメフェア2012」開幕、今後の行方は? - GIGAZINE

アニメフェアをめぐるゴタゴタについては、もうすでにいろんなところで言われていることなのであえて触れるまでもないだろう。私も今年はこのアニメフェアには行かなかった。(去年も行かないつもりだったけど。)

もともとあの都知事は嫌いだったが、さすがに条例改正をめぐっての出版界への不誠実な態度にはキレたし、その後の都知事選でこともあろうに再選を果たしたということもあって、もはやアニメフェア云々以上に「東京」そのものに対して失望を覚えた。

ただ、アニメフェアに行かなかったのは、そんな政治的な事情だけではない。何回かアニメフェアに参加するたびにいろいろ問題が出てきて、行くのが億劫になってしまったというのもある。実際、どういうことが起きてしまったのかというと…


・整理券なしでイベントが見られなくなった

私が最初に参加した2007年(だったと思うが。)のときは、ステージイベントは観客席への入場は整理券が必要だったが、観客席の外からでもイベントを見ることはできたので一緒に参加している気分になれた。イベントによっては上演中もふらっと入場することもでき比較的自由に楽しむことができた。また、ブースのイベントも整理券が配布されていても、それは優先的に入場できるというものであり、実際は整理券がなくても外から様子を伺うことはできた。2009年開催時は、ポニーキャニオンブースでの『けいおん!』のトークイベントもそうやって見ることができた。ちなみにこれが『けいおん!』初の公式イベントで、声優陣も当時はまだ新人同然。彼女たちの初々しい姿はとても印象深かった。

ところがそれも入場者が増えるにつれて、いろいろ問題も多くなってきたのだろう。ステージイベントはいつからか壁を作るようになり、整理券を手に入れた人でないと見られない状態になってしまった。そしてブースイベントのほうも、通路まで人が溢れるようになってしまい、通行の妨げにならないようロープや布を張って、整理券を持ってない人は見られないようにしてしまった。いろんなイベントに参加できるというのもアニメフェアの魅力の一つだったが、そのような状況になってしまったがために楽しみが薄れてしまった。

そうなるとイベントに参加するためには、整理券を手に入れなければならない。抽選制をとっているところもあったが、たいていはアニメフェアの開場時から整理券配布を行っているところが多かった。だが、それはもう一つ大きな問題を生むことに…。


・入場に時間がかかって整理券が入手困難。時間に間に合わなくなることも…。

最初に参加したところは、8時30分ぐらいに会場に着けば、開場からそんなに待たされることなくすんなり入場できていた。ところが、これもだんだん朝早く着かないとなかなか入場できない状態になっていた。聞くところによれば、入場列は青海の大観覧車付近まで伸びていたとか。なぜそこまで入場列が伸びてしまったのかといえば、それはもうイベントの整理券を一足早く手に入れるためだったり、あるいは会場限定のグッズをいち早く買うためだったりだろう。しかし、この入場列の長さのために、いろいろ損する羽目になった。

入場に時間がかかるものだから、開場の10時から整理券を配布されてしまっては、入場した頃にはすでに配布が終了してしまっている可能性が大きいのだ。だから、イベントを見たいのであれば、始発電車に乗って会場に向かうぐらいでないと整理券を手に入れるのは難しいのだ。たくさんイベントを見たいのであれば、もう怒られるのを覚悟で徹夜で並ぶしかないだろう(決してオススメできないが)。

この入場待機時間の長さはもう一つの問題もある。すでに抽選で整理券を手に入れている、あるいは整理券を配布していないイベントで、開演が午前中だった場合は、下手をすれば入場前にイベントが始まってしまう恐れがあるのだ。実際私も、2008年のとき、11時からの原恵一監督トークイベントに行こうと思っていたら、入場できたのはイベント開始5分前ぐらいだった。(もっともイベント自体は当初の予定より遅れて始まったのだけど。)

朝早く並んで整理券がなければろくにイベントが見られない上に、入場に時間がかかる。それを考えると、アニメコンテンツエキスポがステージイベントを抽選制にしたのは賢明だったといえる。(もちろん今年のアニメフェアのほうも、抽選制にしたところが目立ったようだが。)


とはいえ、抽選制はみなに公平な制度ではあるけれども、それでもイベントを見たいという人は多いだろう。そこで私がなんとなく思っていたのは、ステージイベントをニコ生やUstで放送すればいいのにということだった。

で、実際、今年のアニメコンテンツエキスポは、イベントの模様をニコ生で放送するところが目立っている。ニコ動もブースを出展して、ブースの模様を完全生中継するぐらいである。これなら壁やカーテンで塞がれても、スマートフォンなどでイベントが見られるのだから嬉しい。

でも、裏を返せば、わざわざ会場に来なくても家でもイベントが見られるということになるので、今までは会場に足を運んでいた地方民が、これからはニコ生で参加するというのが増えてくるかもしれない。主催者・出展者にとっては、できれば会場に来てもらってお金を落としてもらいたいところだろうが、地方民にとっては会場への交通費もバカにならない。その対価に見合う分の魅力をアニメコンテンツエキスポは提供してくれるかどうか。地方民の自分としては、そこに期待したいところである。まあもっとも、アニメコンテンツエキスポもそこらへんはわかっているようで、これまでのアニメフェアにはなかったオリジナルフードメニューやコスプレ撮影スペースなどを用意してくれているみたいだが。


ちなみに、私はアニメコンテンツエキスポには2日目のみの参加予定。1泊2日で行く予定なのだが、1日目は東京ドームで野球観戦の予定なので。ってか、ちょうどアニメフェアとプロ野球開幕が時期的にかぶるので、今までも数回ほどプロ野球観戦と合わせて行ってたんだよねえ。もし、予定が合っていなかったら、アニメコンテンツエキスポにも行かなかったかもしれないが。