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硬券を買って第3村へ
二日目の9月11日(土)。
いよいよ天浜線に乗って、第3村こと天竜二俣駅へ向かう。
『ゆるキャン△』のフリーきっぷは残念ながら完売していたが、第3村までの硬券が販売中だったので、これを買って乗車。今やICカードが主流で、きっぷを買うという習慣も減りつつあるが、やっぱり鉄道にはこれが欠かせない。この硬券を見ると、なんだか本当に第3村に行けそうな気になってしまい、意気揚々と天浜線に乗り込んだ。
第3村こと天竜二俣駅に到着。
そして列車は天竜二俣駅に到着。ホームの駅名標を見ると、なんと「だいさんむら(第3村)」だらけ。本当に駅名を改称したのかと思うほどに「第3村」という名前で上書きされてしまっていた。聞けば、エヴァファンの天浜線社員が発案したのだとか。
しかしこれ、『シンエヴァ』を見ていない人には何のことかわからないと思うが、普段の利用客はこの突然の駅名変更に混乱しなかっただろうか?
駅の待合室には、第3村の住民・・・ではなく、『ゆるキャン△』のキャラクターがお出迎え。『シンエヴァ』の聖地なのに、他作品のキャラクターが紛れ込む光景は、なんだか不思議な気分を覚える。
第3村を歩く。
本来なら、転車台・鉄道歴史館を見に行くはずだったが、これも緊急事態宣言の影響によりツアーが中止となり断念。それでも、転車台・車両基地の近くまでは寄れたので、辺りを見回ったが、劇中同様、のどかさと、どこか懐かしさを感じる空気に包まれて、第3村の住民になれた気分。
また駅周辺には、C58形蒸気機関車や、寝台特急「あさかぜ号」で使用された20系客車、国鉄二俣線で活躍していたキハ20系気動車が保存・展示されていた。
コラボキーホルダーと転車台カレー
駅の売店では『シンエヴァ』と天浜線のコラボグッズとして、オリジナルキーホルダーの販売も。表面は劇中の第3村のカット、裏面は駅名標が描かれていて、しかもそのうち1種類は、第3村バージョンの駅名標という洒落た逸品。マニア心をくすぐられてしまい、結局2種類とも購入。
そして、お昼を食べようと、駅近くの定食屋「十文字屋」に行ってみたら、なんと転車台カレーなるメニューがあったので、興味本位で注文。
カレーを転車台に見立て、その上にライスで車両を作り、側面の窓はソーセージ、ラインは人参と絹さやを使用。車両の正面はデンプンで作られたシートに描かれていて、これはそのまま食べられる。見るだけでも楽しく、お子さんには大いに喜ばれそうだ。カレーは地元ブランド牛の「三ヶ日牛」を使用しており、なかなか深みのある味で美味しかった。
【二日目(2)】に続く。