ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

静岡聖地巡礼記【二日目(2)】(天浜線沿線・弁天島)

【前回の記事】

chusingura.hatenablog.jp

第3村こと天竜二俣駅をあとにし、天浜線に再び乗車。『ゆるキャン△』モードに戻して、ここからは各聖地を訪れる。

気賀駅に着くも、藤田屋の大判焼きは食べられず。

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次に訪れたのは気賀駅。SEASON2第3話で、なでしこが駅前で大判焼きを買った後、あわてて電車に飛び乗った場面に登場する駅である。気賀駅の駅本屋・上屋・プラットホームは、国の登録有形文化財に登録されており、長い歴史を感じさせる木造建築が印象的だ。待合室には、なでしこと気賀駅が描かれた巨大バナーが展示されていた。

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線路を挟んだホームの向かいには、「豪華絢爛姫様道中」という文字と、姫様を連れた大名行列の絵が描かれた、なんとも味わい深い看板が立っている。気賀駅のある浜松市北区細江町では、毎年4月に「姫様道中」と呼ばれる、江戸時代に行われていた姫様の道中行列を再現した伝統行事が行われており、その様子を描いた看板だそう。また、この近くには「気賀関所」もあったが、残念ながらここも緊急事態宣言発令により閉館中だった。

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そしてここが、なでしこが大判焼きを買った「藤田屋」(劇中では藤野屋)。
しかし、季節限定販売になっており、販売再開は翌週の9月19日から。もう1週予定を遅らせておけば食べられたのに、なんというタイミングの悪さ・・・。次の機会までのお預けということで。

浜名湖佐久米駅。ユリカモメはおらず。

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お次は浜名湖佐久米駅。リンとなでしこが合流した駅。
その名のとおり、目の前には浜名湖が広がっていて、ユリカモメが飛来する駅として知られている。が、ユリカモメがいるのは冬の間だけで、この日はユリカモメどころか鳥一羽の姿も無かった。
気賀駅同様、この駅にも待合室に巨大バナーがあり、さらに併設の喫茶店の窓にも、リンとなでしこの姿が。しかし、ここの喫茶店も休業していた。

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駅の向かいには、二人が高級うな重を食べた「うなぎ さくめ」がある。
せっかくだから、ここでうな重を食べることも考えたが、予算の都合上断念。遠方からはるばる車で訪れるお客さんもいるようで、駐車スペースには名古屋ナンバーの車も見受けられた。

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からしばらく歩いたところに、リンとなでしこが渡った踏切があり、そこを渡れば浜名湖の湖畔に出られる。穏やかに波打つ音が心地よく耳に入り、心を落ち着かせてくる。湖畔には、釣りに興じる地元住民の方の姿が目立っていた。

三ヶ日駅でリンちゃんコースターゲット!

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それから今度は三ヶ日駅へ。すると駅の待合室に、コーヒーの出張販売があり、そこには奥浜名湖限定のオリジナルコースターも販売されていた。いい機会だったので水出しアイスコーヒーと合わせて購入。ジメジメして暑かったので、冷たいアイスコーヒーがより美味しく感じられて気持ちよかった。

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ついでに駅から徒歩10分ほどのところにある「濱名惣社神明宮」へお参り。一瞬だけだが、一応ここも『ゆるキャン△』に登場しているので。

本日の終着地、弁天島へ。

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天浜線の終着・新所原駅まで走破し、そこからJR線に乗り換えて、本日の最終目的地・弁天島海浜公園に到着。湖上に浮かぶ赤鳥居が印象的で、SEASON2第3話でリンが鳥居の向こうに沈む夕陽を見たスポットだ。公園内にはフォトパネルに加えて、浜松・浜松湖エリアの舞台地マップも設置されていて、巡礼地をわかりやすく紹介してくれている。

しばらく公園内を歩いていると、何やら見覚えのあるキャラクターたちがもう一組・・・。

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なんと『ガヴリールドロップアウト』のフォトパネルも。本作も浜松が舞台となっていて、劇中に登場する舞天島は、ここ弁天島がモデルになっているそうだ。

本作の舞台地マップも設置されてはいたが・・・

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すっかり色褪せてしまっていた・・・。
アニメ放送(2017年1~3月)から4年ぐらい経っているが、色の劣化が激しく、近づいて見ればなんとか読める程度。しかも、マップの情報は古いまま*1。アニメ聖地といえども、時間が経てばこうして次第に形が失われていくのだと、見ていて悲しくなった。
いや、これでも残してくれているだけ、まだマシなのかもしれない。『ゆるキャン△』もまた、一年でも長く聖地で愛され続くことを願いたい。

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劇中では、鳥居の向こうに夕陽が沈んでいったが、見られるのは冬の間だけ。この日の夕陽はさらに西寄りへ沈んでいった。あいにく雲が多く、夕焼け空を見ることはできなかったが、雲の隙間から、かすかに太陽が顔を覗かせ、夕陽を湖上に美しく照らしていた。

実写ドラマ版のロケ地に宿泊

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本日の宿「浜名湖リゾート&スパ THE OCEAN」にチェックイン。
ここは実写ドラマ版『ゆるキャン△2』の撮影で使用されたホテルで、ロビーには志摩リン役福原遥のサインも。

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客室からは、浜名湖遠州灘を一望でき壮観。自分史上、最も贅沢な場所に泊まったかもしれない。天然温泉を使用した大浴場からも、この景色を一望できた。メガネ外してたからろくに見えなかったけど(笑)

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夕食は、地元浜名湖周辺の食材を使用した、和洋中揃った御膳と、鰻とごぼうを混ぜ込んだ浜名湖の郷土料理「ぼく飯」、そしてメインの和牛すき焼き。
普段は冷凍食品か安い食材で食事を済ませているだけに、味は段違い。一口しただけで、言い表せないほどの美味が広がり、まさに至福のひととき。もちろん一人旅なので会食なんぞはしてない。ただ一人井之頭五郎のごとく、一口一口その味をゆっくりと噛みしめた。次にこんな料理が食べられるのはいつの日になるのやら・・・。ともかくこの旅最高の食事を味わった。

三日目(最終日)】に続く。

*1:マップ内の浜松魅力発信館「The GATE HAMAMATSU」は今年3月末で閉館している。