ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

『ゆるキャン△』舞台探訪に行ってきた

過日、『ゆるキャン△』の聖地巡礼に行ってきた。と言っても、キャンプしに行ったのではなく、舞台の一つである山梨県身延町を普通に訪れたまで。キャンプしたい気もなかったわけではないが、アウトドアはもとより苦手なゆえキャンプセットは持っておらず、しかもペーパードライバーで車の運転もおぼつかないゆえ、キャンプ場を訪れる勇気が出なかった。結局、いつも通り電車で行ける範囲で聖地を訪れたのだった。

本栖高校

新宿から特急あずさで甲府に向かい、そこから身延線に乗り換え最初に降り立ったのは甲斐常葉駅。ここから歩いておよそ15分くらいのところに、リンたちの通う本栖高校(旧身延町立下部小・中学校跡地)がある。駅から本栖高校までは巡礼者向けに案内標識が至るところに設置されていて、地図を見なくても迷わず行ける。なんて親切なんだろう。一枚一枚標識を探して辿っていくのも楽しい。

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道の途中にある常幸院には『ゆるキャン△』のラッピングが施された自販機もある。しかもアニメと同じく「ラッキードリンクショップ」の看板もそのまま再現。この自販機ではオリジナルのエコバッグも買えたそうだが、すでに売り切れていて手に入れることはできなかった。

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そこからさらに坂を登ると、リンたちの通う本栖高校(旧身延町立下部小・中学校跡地)が建っている。野クルメンバーが今にも校門から飛び出してきそうだ。校舎や校庭にも入ってみたかったが、どうやら立ち入り禁止らしく、しかもこの日は地元の職員が出入りしていて、何やらイベントの準備をしているようだった。さすがに邪魔をしたら悪いと思い、周辺を軽く見渡しただけでその場を去った。いつか校舎に入れる機会があったら、ぜひ覗いてみたい。

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下部温泉

駅に戻り電車の時刻を確かめたら、次の電車はなんと1時間以上も先。このまま待つのも時間の無駄なので、隣の下部温泉駅まで歩くことに。およそ40分ほどで『へやキャン△』第8話に登場した下部温泉郷に到着。駅の近くには野クルメンバーが訪れた土産店があり、ここで彼女たちも食べた「かくし最中」を購入。白餡の中に干しぶどうが練り込まれていて、微かにぶどうの甘酸っぱさが口の中に広がり美味しい。

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そこからメロディーブリッジを渡ると、これまた野クルメンバーが訪れた「しもべ黄金の足湯」がある。「へやキャン△デジタルスタンプラリー」のリンコースのスポットでもあったので、スタンプも無事ゲット。これでリンコースはめでたくコンプリート(と言っても1カ所しかないんだけどw)
せっかくだから足湯に浸かろうかと思ったが、身延方面の電車の時間が迫っていたので、急いで次の目的地へ。

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内船

身延を通り越して、なでしこの家の最寄り駅である内船駅へ。

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駅から歩いて10分ほどの場所に、富士川に掛かる南部橋がある。なでしこはいつも自転車でこの橋を渡って内船駅へ向かい通学する。南部橋の眼下に広がる富士川と、遠くまで何重にもなって連なる山々の光景が美しい。ここを自転車で駆け抜けるのは、とても気持ちが良さそうだ。

身延駅周辺

身延に戻り、お昼過ぎていたのでようやく昼食。外観だけ劇中に登場した食事処ゆたか屋さんで、名物のほうとうを食す。きのこ類に山菜、里芋やかぼちゃなど、具だくさんでなかなかのボリューム。味噌の味が麺や具にたっぷり染みこんでいて本当に美味しかった。これは病みつきになりそう。

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そして忘れてはならないのが、野クルの3人も食べた栄昇堂さんの「みのぶまんじゅう」。店の前には行列ができていて、地元でも人気の銘菓。店内には、ちくわを連れた恵那のスタンディも。

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みのぶまんじゅうを五個ほど購入し、野クルも座った河原沿いのベンチで富士川を眺めながら味を堪能。ほのかに塩気も入ったこし餡が美味しい。この味なら、もう10個ほど買ってもよかったかも。静かに流れる富士川をのんびり眺めながら食べるのは、最高に気持ち良かった。

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嬉しいことに、ちょうどノベルティプレゼントキャンペーン中ということで、駅周辺の土産店で買い物をしたら、描き下ろしイラストラベル付きのミネラルウォーターに、マスクケース、さらにキャンプには欠かせない竹炭までももらえた。また駅前の土産店「山梨水晶本店」さんでは、対象商品を一定額以上購入すると、オリジナル自販機のPOPをプレゼントするキャンペーンも行われていた。せっかくなのでグッズを買ってリンちゃんのPOPもゲットしたのだった。

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身延山久遠寺

最後は日蓮宗総本山である身延山久遠寺へ。実は『ゆるキャン△』第2期の先行上映を観ており、この場所が出てくるのを知っていたので、一足早く聖地巡礼。 

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この「三門」から本堂を目指す。本堂へ行くには「菩提梯」と呼ばれる長い石段を登らなければならないのだが・・・

 

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なんだ、この石段は!?
あまりにも長く急な石段が、自分の前に立ちはだかる。意を決して登り始めたものの、登れば登るほど身の危険を感じた。誤って踏み外そうものなら、転がり落ちて命を落とすのでは。強い恐怖感が襲いかかり、足が思うように動かなくなってしまう。これはヤバイ。さすがに全段登り切るのは無理だ。結局、男坂との合流地点で石段を離脱。この日はどこかの陸上クラブが、この急な石段をダッシュで上り下りしていたのだが、彼らはなんて度胸しているのだろう・・・。

 

男坂
女坂
男坂(左)と女坂(右)

そんなわけで途中から男坂へ入ったのだが、その男坂もあまりに急な坂道で、登るのがかなりしんどい。『ゆるキャン△』ではなく『ヤマノススメ』の聖地巡礼をしてるんじゃないかと錯覚するぐらいに、本格的に登山をしている気分になった。途中で休憩を挟みながら、なんとか本堂にたどり着いた。しかし、これは脚力のない人には到底たどり着けないコース。一応、本堂までは斜行エレベーターもあるので、脚力に自信のない人はそちらを強くオススメする。

本堂と五重塔が出迎えてくれて、本堂でお参りしたのち、次は身延山ロープウェイに乗ってさらに上へ・・・

と思ったら、運行時間が短縮されていて最終運行は15時までということが判明。とっくにその時間は過ぎており、そこから先へは登れず・・・。先にここを訪れておけばよかったと後悔。結局、スタンプラリーのスタンプだけはゲットして、その場をあとにした。

残念な締めくくりにはなったが、総じてキャンプ場へは行かずとも聖地巡礼できたのは何よりだった。ただ、作品の世界観をもっと追体験するには、やっぱりキャンプしないと実感できないんだろうなあ。ソロキャンプ、いつかやってみようかな。それにはペーパードライバーを卒業せねばならんが(笑)

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