先日、遅めの夏期休暇が取れたので、それを利用して二泊三日の旅へ。緊急事態宣言下での旅行はどうかとも思ったが、しかし宿泊施設が休業しているわけでもなく、それに旅行すると言っても、いつもと変わらぬ一人旅。一年半近くも関東圏から出られていないもどかしさも感じていたので、なるべく注意を払いつつ、久々に関東圏を離れての旅に出たのだった。
今回の旅の主な目的は、天浜線の『ゆるキャン△』ラッピングトレインと、『シン・エヴァンゲリオン』の第3村のモデルとなった天竜二俣駅の巡礼に他ならない。鉄道趣味は半ば引退している身だが、それでもアニメとコラボという話を聞けば、どうしても興味を引かれてしまう。それに加えて、『ゆるキャン△』の舞台となった静岡県内の各地もせっかくなので巡礼することにした。
一年半ぶりの新幹線。終了しても未だ残る新幹線の公衆電話。
初日の9月10日(金)。およそ一年半ぶりの新幹線に乗って、まずは掛川に向かう。乗車したこだま号の車内には、今年6月をもってサービスを終了した新幹線公衆電話が、未だに残っていた。結局私は使うことはなかったが、今まで当たり前だった新幹線の公衆電話がもう使えないという事実に、一抹の寂しさを覚える。この電話機も近いうちに撤去されるのだろうか。
日本茶きみくら本店で抹茶ティラミスセットを味わう
掛川駅に到着し、それからバスに乗っておよそ10分。向かったのは「日本茶きみくら本店」。劇中で志摩リンが年越しキャンプの時に訪れた日本茶専門店だ。
この2階のカフェで、リンちゃんも食べた抹茶ティラミスセットを注文。抹茶の苦みと、甘いマスカルポーネチーズが口の中でほどよく絡み合って味わい深い。
ドリンクは冷たいのも注文できたが、ここはもちろん温かい緑茶を選択。渋味がほどよく抑えられていて飲みやすく、ティラミスとの相性も良い。飲めば飲むほど心が落ち着き、おかわり用のポットのお湯が無くなるほどに何杯も飲んでしまった。「飲む入浴だ」とリンちゃんは評していたが、まさにずっと浸っていたい気分だった。
掛川城に行くも、天守閣には入れず・・・。
掛川駅に戻り少し時間に余裕があったので、ついでに掛川城へ行ってみることに。
しかし、静岡県も緊急事態宣言発令中により、掛川城のほとんどの施設は休館中。天守閣も当然ながら入れず、結局、外からじっくり眺めるしかできず。その代わり、『ゆるキャン△』のフォトパネルが設置されていたのは収穫だった。
『ゆるキャン△』ラッピングトレイン
そしてお待ちかね。天浜線の『ゆるキャン△』ラッピングトレイン。
平日は運行ダイヤが公表されていたので、その時間に合わせて乗車。
外装・内装ともに、細部までこだわってデザインされていてなかなか魅力的。この列車にいつでも乗れる地元住民の方々が羨ましいとさえ思った。もう少し長く乗って、内部をじっくり眺めていたかったけど、時間の都合で結局10分ぐらいでお別れ。撮影会とかあったら、他のお客さんの目を気にすることなく、じっくり撮影もできたんだけど。
とはいえ、乗っている間は、十分幸せな時間を満喫できた。
【二日目(1)】に続く。