12月2日。ドラえもんの誕生日の翌日。未来デパートで注文した「100年ドラえもん」が届いた。本当は12月1日に受け取るはずが、タイミング悪くその日は出社日で受け取れず、結局翌日に再配達してもらった。
7万円以上もする高価な豪華版に手を出したのは訳がある。原作単行本全45巻は持っているが、その半分以上は幼少期に親類から譲り受けたもの。大変有り難く頂いたが、カバーが無かったり、黄ばみや破れがあるものがほとんど。自分で購入したものも、繰り返し読みあさったり、雑に扱ってしまったりしたせいか、損傷が激しいものが何冊か・・・。当時は「保存する」ということまで考えが思い至っていなかったのだ。
そんな状態の本が、主を失えばどうなるか。価値のわかる人なら有り難く引き継いでくれるだろうが、状態の悪いものは大抵誰の手にも渡ることなく、そのまま捨てられてしまう。それはつまり『ドラえもん』が読み継がれなくなることを意味する。それは自分自身の存在が忘れ去られることよりも悲しい。単行本を残せる保証はないが、せめて原作だけは後世に永く読み継がれてほしい。そこで「100年ドラえもん」を購入することに決めたのだ。
到着してダンボールから取り出すと、出てきたのはタイムふろしき!!
なんて粋な計らいなのだろう。そのふろしきをほどくと、金色の箔押しで描かれたイラストが入った収納ボックスが3箱。これだけでもなかなかのロイヤリティ感。
そして箱から取り出すと、これまた金色の箔押しで印刷された、お馴染みのてんとう虫のマークに「ドラえもん」のロゴが並んだ背表紙が飛び込む。表面は布クロス装のハードカバーで高級感のある見事な装丁。これならば100年経っても、激しく劣化することはなさそうだ。
もう一つの注目が、この「引くえもん」。原作に登場するキャラクターやひみつ道具の索引を収録。これがなかなかのマニアック。「のび太」で調べたら100パターン以上、「しずか」でも何十パターンも出てきたのは笑うしかない。ここまで調べた編集部の努力には頭が下がる思いだ。
そしてこの「100年ドラえもん」を購入した者には、特別な権利が与えられる。それは「100年ドラえもん」を収納できる専用の「どこでもドア型本棚」を購入できるという権利だ。
しかし・・・
「100年ドラえもん」でも勇気を振り絞って買ったのに、それと同等価格とは・・・。
さすがにそれはキツイ・・・。
ともかくこの「100年ドラえもん」が、自分の子孫にも読み継がれることを強く願いたい。
(もっとも自分に子供ができるかはわからんがw)