ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

アニメコンテンツエキスポに行ってきた

もう二週間以上前の話になってしまったが、先日触れたとおり幕張メッセで開かれたアニメコンテンツエキスポ(ACE)に行ってきた。行ったのは2日目の4月1日。前日は関東各地が春の嵐の影響で、交通機関が乱れて幕張方面も大変なことになっていたようだが、この日はうってかわって好天に恵まれた。私はこの日朝7時に会場に到着したが、すでにメッセを取り囲むほどの長い行列になっていて驚いた。もっとも、ここまでの行列は想定済みだったが。

会場に入場できたのは9時くらいだったろうか。入口から一目散に人が一定の方向へ流れていく。その方向にあるのは、会場限定グッズの売っているアニメイトブース。ブースといっても実際はグッズ販売のみで展示物はなし。早くも長い購入待機列ができていて、みんな今か今かとそわそわしているように見受けられた。ちなみに筆者は、アニメイトブースに寄る前に、その近くの秩父アニメツーリズム実行委員会ブースに寄って、数量限定の『あの花』芝桜の丘ポスターを購入したのだった。(その後、アニメイトブースで、劇場版『まどかマギカ』の特製前売り券と、知人から頼まれて『ひだまりスケッチ』×『ゆるゆり』のコラボグッズを購入した。)

会場の規模は、だいたい一昨年行ったときの東京国際アニメフェアの半分くらいだろうか。アニメフェアのときほど、会場全体を一通りまわるのにさほど時間はかからなかったが、やはり来場者の密度は高く、途中あまりの混雑で通れないところも。とはいえ、午後にはだいぶ入場者も落ち着き、比較的まわりやすくなっていた。

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各ブースの展示は、主にグッズなどの展示や販売、作品のPV上映など、おおむねアニメフェアのときと同じような感じ。たた、この日はエイプリルフールというだけあって、アニプレックスブースでは『青の祓魔師×地獄のミサワ』コラボ映像の上映や、「つりバカ」「ケイネス先生の魔術スクール」「劇場版ひだまりスケッチ」などのポスターが展示されていた。ニトロプラスブースに至っては、『Fate/Zero』のライダー&ウェイバーをネタに、電車男のパロディー「戦車男」を展示していたりと、大いに笑わせてくれた。

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イベントを行っていたブースもあったが、整理券なしで見られたのは、スターチャイルドとニコ動ブースぐらい。しかし、その二つのブースも、人がいっぱいだったことやニコ生で中継されていたというのもあって、積極的に見ようという気にはなれなかった。気になっていたイベントは、後日ニコ生のタイムシフトで見てしまったので。その会場でその時間でしか見られないという価値が少しでも欠けてしまうと、どうしてもそうなってしまう。なかなか上京できない地方民にはありがたいのだろうが…。やはり生中継もいいところばかりじゃないんだなあと思う。

お昼頃にはフードコートに行ったが、そこでも買うのに1時間は待たされた。で、ようやく順番が回ってきたと思ったら、お目当てのライダーのお好み焼きが目の前で売り切れてしまってガックリ。結局、購入したのは「イチカのサンドウィッチ(『あの夏で待ってる』)」「生存戦略たこ焼きすきやねん(『輪るピングドラム』)」「キュゥべえドリンク(『魔法少女まどか☆マギカ』)」「カールスラント名物ポテトフライ(『劇場版ストライクウィッチーズ』)」と、ペットボトル飲料のお茶。合計1900円。正直言って、いつもの昼飯の4倍はかかった…。

だが、「イチカのサンドウィッチ」は版権絵が描かれた包みをはがすと、野沢菜サンド以外はそこらの駅の売店で売っているのとなんら変わりがなかったし、たこ焼きはできたてじゃなくて普通に冷めていたし、キュゥべえドリンクも冷静に考えると、ベリーソースを二つほど入れただけのホワイトスムージーなわけだから、あの程度のものであの値段は正直ぼってると思った。まあ、そんなのにホイホイ釣られるこっちもアレだが。

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オリジナルフードメニューと並んで、もう一つアニメフェアにはなかったのがコスプレ撮影スペースだろう。ただ撮影スペースが屋内というのはどうかと思った。ACEの10日ほど前に、大阪日本橋のストフェスを見に行ってコスプレをたくさん見たせいもあったのだろう。コスプレは屋外でもっと開放的にやるものだというイメージが強いので、それが屋内の限られたスペースだと、ストフェスのときほどの強い魅力を感じられないのだ。せっかくの大きいイベントなのに、それと反比例して縮こまってしまうのはどうもなあと思う。会場の都合上、屋外にスペースを設けるのは難しいかもしれないが。

そして最大の楽しみだったのがステージイベント。4つのイベントに応募したが、全部外れることも覚悟していただけに、『妖狐×僕SS』のトークイベントが当たったのは嬉しかった。日高里菜ちゃんや花澤香菜さんをようやく生の姿で見られるというのはなんと素晴らしきことか。内容は6月に開催予定のイベントの企画を考えるというものだったが、渡狸卍里役の江口拓也さんにバンジージャンプをやらせるなどといった話が飛び出し、渡狸卍里のごとく江口さんを終始いじりまくるキャストたちにただただ爆笑の嵐だった。トークイベントでここまで大笑いできたのは久々のような気がした。そして日高里菜ちゃんはマジかわいかったと言っておこう。

いろいろ思うこともあったが、ACEは十分に楽しませてもらった。しかし、来年の開催は未定とのこと。(ただ角川の井上社長は今回を「第1回」と言ってるあたり、続ける気がありそうだが。)今後もアニメフェアとは棲み分けて開催していくのかはまだわからないが、少なくともアニメフェアの今後に微妙な影響を与えることは間違いない。アニメフェアには、まだクリエイターの支援であったり、ビジネスデーがあったりと、見本市としては欠かせないものもあるだけに、それはそれで続けてほしいという思いもある。しかし、それにはやはり業界の協力が必要なわけで、どこかで歩み寄らなければならないだろう。ああいったアニメファン向けの作品を多く作り続けている角川やアニプレックスだって、一方では一般層や海外から評価される作品も手がけているわけで。東京都が支援したいと思っているのはそういう作品だろう。アニメフェア自体には罪はないのだから、どうにか折り合いがつけばいいのだが。

まあ、それよりも東京だけじゃなくて、関西とか地方とかでも、もっとこういうイベントやってほしいんだけどね。秋に京都でもイベントやるみたいだけど。入場者数とか考えたら、こっちのほうがイベント見やすかったりしてw