ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

『たまゆら』聖地・竹原巡礼記

たまゆら 第一巻(初回限定生産)【Blu-ray】

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先週は連休を利用して、『たまゆら』の聖地・竹原を訪れた。『たまゆら』はOVA版・テレビシリーズ版両方を見たが、主役のぽってこと沢渡楓を始めとする中学生たちの日常ドラマもさることながら、この作品の象徴であろう「行き先のない切符」の行き先を、それぞれ悩みながらも追い求めていく姿に感銘を受けた。そんな人間模様を引き立たせた竹原の情景に惹かれ、ずっと行きたいと思っていたが、ようやく今回行くことができた。

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竹原駅に降り立ってすぐ目に付くのは、劇中でも登場する「おかえりなさい」の文字。ここに来たのは初めてなのに、まるで家族を出迎えるかのような歓迎だ。その竹原駅前の商店街には、ももねこ様の石像が建てられている。商店街では『たまゆら』のBGMをかけており、いっそう巡礼客を歓迎ムードに包んでくれる。

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そこから15分ほど歩いたところに、主な舞台となる町並み保存地区がある。近代的な建物が並ぶ市街地から一変、町全体がとても落ち着いた雰囲気に変わる。途中、水たまりの水を飲んでいるネコに遭遇。ももねこ様を追うぽってのごとく、思わず写真を撮ってしまった。

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物語の終盤で、ぽってたちが「わたしたち展」を開催した場所の旧笠井邸には、意外なことに『たまゆら』キャスト&佐藤順一監督のサイン入りポスターや、美術ボード・美術設定、さらには佐藤監督の手による絵コンテの複製までもが展示されていた。複製とはいえ、巡礼スポットでここまで展示されているというのはあまり聞かない。サトジュン太っ腹である。

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劇中で頻繁に登場したお好み焼き屋の「ほぼろ」。このモデルがここ「ほり川」だ。劇中でお好み焼きが出るたびに、何度も食べたくなったものだ。店内は奥の方まで席があって意外と広い。ちょうどお昼時ということもあって、ここで「ほぼろ焼き」を頼もうと思っていたが、メニューにはなく、結局普通に広島風のお好み焼きを頼んだ。

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が、注文した後で「ほぼろ焼き」の貼り紙があったことに気づく。追加で頼もうとも思ったが、お腹がいっぱいになってしまい、さすがに食べられず・・・。翌日に時間があればまた寄ろうかと思っていたが、結局時間がとれず食べ損なってしまった。なんとも悔いの残る。とはいえ、お好み焼きはとても美味しかった。


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巡礼スポットはおおむねこの町並み保存地区に集中していることもあって、比較的スムーズにまわることができた。西方寺から見下ろす町並みの眺めはとてもいい。そしてやってきたのが、茶房ゆかり。ここはカフェたまゆらのモデルとなった喫茶店だ。ここでオリジナルスイーツを堪能しようと思っていたのだが・・・

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なんと、休業中だったorz
聞けば店主が入院をされていたそうで、再開は今年の9月頃とのこと。
茶房ゆかりさん|ほり川 店長日記
せめて綺麗な庭だけでも見たかったのだが残念。こればかりは仕方がない。

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町並み保存地区をだいたいまわったところで、保存地区以外のところにも巡礼した。ほど近いところにあるのが、ぽってがよく写真の現像に行っている日の丸写真館。建物はとても古く、現在この写真館は別のところで営業しているのだそうだ。外のショーケースには、『たまゆら』のポスターやグッズなどが展示されていた。

続いては、OPでさよみ姉さんが登っていた鎮海山に登ってみようと思ったのだが、、、、

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なんだこの山道は・・・。

坂もかなり険しく、完全に登山者向きのコース。とてもじゃないが、そう気軽に巡礼できる場所ではない。結局途中であきらめて下りてきてしまった。さよみ姉さんの脚力恐るべし・・・。

ちなみに翌日は、黒滝山のほうに行ったのだが、こちらも来るのは結構大変だった。登山口に来るだけでもしんどかった。ぽってたちはこんな坂道を登った上に、竹原から忠海まで歩いてきたというのか。大人でも無理があるよ、さよみ姉さん・・・。

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こうして巡礼一日目を終えたのだが、翌日の二日目は思わぬ事態に巻き込まれた。当初は船に乗って大崎下島の御手洗に行くはずだったのだが、なんと大崎下島方面が濃霧のため欠航となってしまった。レンタカーで行く手もあったが、ペーパードライバーである自分に運転できる余裕がなく断念した。

結局、この日は、忠海方面に向かい前述のとおり黒滝山を巡礼。そしてそのあとは、かつて毒ガス工場があり、現在はうさぎが多く棲むことで知られる大久野島を訪れることにした。大久野島探訪記は後日ということで。