ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

2011年テレビアニメベストテン&劇場アニメベスト5

年が明けて10日以上も経ってしまいましたが、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。こんな感じで、今年もまた飛び飛びの更新になるかもしれませんが、何卒よろしくお願いいたします。

さて、もうすでに2012年の冬アニメが始まっている頃ではあるが、まだ昨年のアニメの総括をしていなかったので、ここでまとめておきたい。まずはテレビアニメのベストテン。

【第1位】魔法少女まどか☆マギカ
【第2位】あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
【第3位】うさぎドロップ
【第4位】輪るピングドラム
【第5位】たまゆら〜hitotose〜
【第6位】花咲くいろは
【第7位】TIGER&BUNNY
【第8位】ベン・トー
【第9位】放浪息子
【第10位】日常
【次点】Aチャンネル、C

もうすでにあちこちで言われていることではあるが、昨年はオリジナルアニメの当たり年だった。自分のベストテンにもオリジナル作品が6つ入る結果となった。中でも1位の『まどか☆マギカ』は、アニメのみならず全ての映像作品において一番だったと思っている。「魔法少女もの」ジャンルの根底を覆しただけでなく、我々の生きている世界の理に対し、大きな問いを投げかけた問題作だった。作っていた側としては想定していなかったことだろうが、震災を経た今となっては、あのキュウべえが問いかけた疑問の数々が身に強く迫ってくる。

2位の『あの花』は普段アニメを見て泣くことの少ない自分を毎週泣かせた希有な作品。作品の舞台である秩父に聖地巡礼したのもいい思い出だ。3位の『うさぎドロップ』は漫画のアニメ化作品だが、原作の行間を読んだかのような、アニメならではの表現・演出が印象深い。すっかりりんちゃんの虜になってしまった。4位の『ピングドラム』。大震災の起きた昨年は言うまでもないが、もう一つ日本にとって特別な意味を持つ年。それが「1995年」。その「1995年」を逃げずに真正面から受け止めた意味は大きい。このアニメの終了後、オウム真理教の平田信容疑者が出頭・逮捕された。因果を感じずにはいられない。5位の『たまゆら』。毎週お好み焼きが食べたくなるアニメは傑作。

6位『花咲くいろは』。演出・作画・ストーリー共に丁寧な作り。2位の『あの花』といい、私はご当地アニメが好きなようだ。7位の『TIGER&BUNNY』。最初はノーマークでスルーしていたが、評判を聞いて2クール目から鑑賞。素直に次の展開が楽しみなアニメだった。8位『ベン・トー』。設定はバカらしいけど、久々に面白いバトルが観られた。9位の『放浪息子』、水彩タッチの作風が、見事に登場人物の揺れ動く心情とマッチ。少しホロリとさせられた。10位の『日常』、あれほどシュールなギャグを、ここまで上手くアニメにできたのは奇蹟と言っていいのでは。Eテレ放送を機にもっと評価されてほしい。

できればテンに入れたかったが、泣く泣く外した次点作品は2つ。『けいおん!』につづく日常系の『Aチャンネル』、「現在」を守るか「未来」を守るかの対立構造が興味深かった中村健治監督の『C』は見て損はなし。


つづいて劇場アニメのベスト5。

【第1位】映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜
【第2位】塔の上のラプンツェル
【第3位】friends もののけ島のナキ
【第4位】映画けいおん!
【第5位】とある飛空士への追憶

ひいき目を差し引いても、やっぱり1位は『新・鉄人兵団』を入れざるをえない。公開直後に震災発生で客足に大きな影響が出てしまったが、「人を思いやる心」は今の日本に一番必要だ。2位の『ラプンツェル』、あまりにも美しすぎる3DCGに魅了された。ずっとこの映画に浸っていたい気分になった。3位の『friends もののけ島のナキ』、日本の3Dアニメの可能性を大いに示してくれた。山崎貴監督にはこの方向で進んでほしい。4位の『映画けいおん!』、無理に背伸びせずに『けいおん!』らしさを十分に出した上に、「卒業」という一つの区切りにうまく帰結させていて、映画としてもなかなかの仕上がりだった。5位の『とある飛空士への追憶』、ラストシーンに思わず感涙。

ちなみに、ジブリ最新作の『コクリコ坂から』(監督:宮崎吾朗)だが、前作『ゲド戦記』がああなってしまった以上、今回はかなりハードルを下げて臨んだのだが、やっぱりダメだった。前作よりはマシだけど、キャラの心理描写があまりにも不足していて感情移入できず。まだまだこの監督には修行を積んでもらわないと…。


ということで、2011年の個人的ベストアニメはこんな感じです。次回は2011年映画ベストテンをまとめます。