うちの母も、DVDをときどき借りて観ているほどの映画好きなのだが、それにしては、食わず嫌いが多い気がする。もちろん個人の好みに口を出すつもりはないのだが、そうは言っても、これはあんまりだろうと思うことがある。なにせ、作品の基本設定に難癖つけて相手にしようとしないのだ。「それを言っちゃあおしまいだよ」と思うくらいに。
特に顕著なのがアニメ。オタク向けはもちろんのことながら、ピクサーやジブリといった一般向けの作品さえも、あまり興味を示そうとしない。昨年公開の『ウォーリー』。舞台は29世紀の地球で、人類が地球を捨てて700年後という設定なのだが、「700年経ってたら、建物も自然消滅して跡形もない」「ロボットが700年も動くわけない」とツッコミ入れてスルー。現在公開中の『BALLAD 名もなき恋のうた』の原案映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』も、優れた時代考証と感動的なストーリーで文化庁から表彰されたということを母に話しても、「タイムスリップがある時点で、時代考証もくそもあるか」と一蹴。どちらも観て感動した僕は、本気でぶん殴りたくなったよ…。ともかく、うちの母は、基本設定が「現実的にありえない」「気に入らない」作品はお気に召さないらしい。
しかし、そんな母は、どういうわけか『デスノート』は観ていた。それも、実写映画はもちろんのこと、アニメ版も。う〜ん、うちには『デスノート』の原作漫画はないのだが、母は原作を読んでいたのだろうか。っていうか、「ノートに名前を書かれた人間が死ぬノート」の存在も、現実的にありえないはずなんだが。ちなみに、僕は『デスノート』はあまり好きじゃない。というか、生理的に受け付けられないので…。
では、先日放送された、アカデミー賞受賞作品の『おくりびと』はというと、、、母は結局観なかったw
え〜と、少なくとも基本設定は『デスノート』よりは現実的だと思うんですが…。
一体、母の映画選びの基準はなんなのだろう。一応、Yahoo!映画のレビューも参考にしていると聞いているけど、『おくりびと』も『ウォーリー』も『戦国大合戦』も点数高いんですけどねえ…。
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