今日で8月も終わり、夏もこれで終わりという感覚。といっても、気候的にはまだまだ夏の暑さは続くようですが。そんなわけで、この夏の振り返りみたいなものを、何回かに分けて綴っていこうかと。まずは7月に行ってきた立山黒部アルペンルートのことを。
なぜ、ふと行こうと思い立ったのかというと、立山トンネルのトロリーバスが今年で運行を終了し、日本のトロリーバスはこれで全廃すると知り、一度トロリーバスに乗ろうと思い立ったわけで。ただ、トロリーバスにだけ乗るのもなんなんで、いっそのことアルペンルートを通り抜けてしまおうと思い、7月の三連休を使って行ってきたのだ。
7月13日。前夜に夜行バスで京都から発って富山駅に着き、そこから富山地方鉄道に乗り換え。かつては西武特急レッドアローとして活躍していた旧西武10000系の特急立山号が、一路立山まで連れて行ってくれた。


立山駅に到着し、ここからいよいよ立山黒部アルペンルートのはじまり。駅舎はトロリーバスへの感謝を込めた装飾に染まっていた。


立山ケーブルカーで美女平まで登り、

美女杉と、美女平駅からの絶景を少し楽しんで、バスに乗り換え。


バスに揺られる中、野生のサルの親子にも遭遇。


雪が残る高原地帯を走り抜け、
標高2450mの立山室堂に到着。今回のために登山向けの服装を整えていたが、そこまで寒くなく、むしろ春めいた感じの気温で暑いぐらい。このときはまだ梅雨も明けていなくて、雨天も覚悟していたが、幸運なことにこの日は晴天に恵まれて、快適に室堂平を散策できた。

雄大なみくりが池に、
鏡のように美しく立山を映す、みどりが池。
堂々とそびえ立つ立山。日本にはこんな美しい景色がまだまだある。


いよいよ、今回のメインである立山トンネルのトロリーバスに乗車。車両後部から架線が伸びていて、ようやく実物のトロリーバスが見れたことに興奮。
そしてバスは出発。発車メロディが特別にゴダイゴの「銀河鉄道999」になっていて、山陽新幹線の乗ったのかと錯覚。さておき、バスだけどエンジン音ではなく、モーター音が車内に鳴り響いて、不思議な感覚。路線は単線で、一本道のトンネルをひたすら走り抜けていく。
途中で、室堂方面のバスとすれ違うため、待ち合わせる場面も。これもなかなか貴重な体験。

バスは青いライトが光る区間に突入。この区間は「破砕帯」と呼ばれる軟弱な地層のある地帯で、トンネル工事の際には湧水が異常に溢れ出て、掘削には難航を究めた区間だという。今もその地帯からは湧水が溢れており、いかに難工事だったかを物語っている。やや不気味な雰囲気に包まれつつも、先人たちの苦労に思いを馳せながら、破砕帯を通り過ぎていった。

バスは10分ほどで大観峰に到着。時間はあっという間で、もっと乗ってみたい気分だったが、さすがに致し方ない。駅にはトロリーバスのチョークアートがあり、いかにこのバスが愛されていたのかを感じ取った。
メインのトロリーバスには乗れたが、アルペンルートはまだ中盤。


立山ロープウェイと、

黒部ケーブルカーを乗り継ぎ、黒部湖に到着。

まずは、こちらも廃止される黒部湖遊覧船のガルベに乗船。


エメラルドグリーンに染まる黒部湖をのんびりと一周。湖面から原生林やダムを見られる機会はもうこれっきりだと思うと、なんだか寂しい。湖面と原生林の対比が美しかった。

そしていよいよ、こちらも楽しみの一つだった黒部ダム。ダムの放水はもう圧巻の一言。


ダム内の公園の一角には、映画『黒部の太陽』の紹介や、そのセットを再現したコーナーも。この映画は一度見たことあったけど、凄い映画だったなあ。

さらに石原プロのものと思しき、映画の撮影用カメラまで。何気に興奮してしまった。
さらに、ダム工事で犠牲になった方の慰霊碑も。難工事の末、見事に完成にこぎ着けた先人たちの苦労があってこそ、今の生活が成り立っているのかと思うと、また何とも言えない気持ちになった。殉職された方のためにも、二度と工事での犠牲者が現れないことを願い、手を合わせた。
せっかくダムに来たので、レストランでもちろんダムカレーも。ダムで食べるダムカレーは格別だ。


そしてアルペンルート最後は、関電トンネルの電気バスに乗車。ここもひたすらトンネルを走り抜け、15分ほどで到着。ここも元はトロリーバスから置き換わっているが、駅にはその名残と思しき設備が残っていて、こっちのトロリーバスも乗ってみたかったなあと思った。




扇沢駅にも『黒部の太陽』の展示があって、ちょっと興奮。また、近くにトロリーバスの記念館があったが、残念ながらすでに閉館の時間が過ぎていた。また別の機会に観に来たいなあ。
というわけで、立山黒部アルペンルートを無事全線走破。雄大な自然と、それに立ち向かった人類の意地と叡智を感じたスポットで、結構楽しめました。次は、紅葉シーズンとか春とか別の季節に行けると良いなあ。その時はもっと準備を整えてからでないとアレだけど。
立山黒部アルペンルートの翌日も、ある場所に行ってきたけど、それはまた後日。
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