ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

国立国会図書館へ行ってきた

先日、訳あって調べものの必要があり、国立国会図書館東京本館へ。関西館には一度行ったことがあったが、本館に来たのは今回が初めて。以前から興味のあった場所だったので、どんなところなのか少し楽しみでもあった。

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国会図書館へ入館

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その名の通り、国会に属している機関であるゆえ、場所は国会議事堂の隣。
その議事堂の周辺には、ところどころ警察車両が駐車してたり、警官が配置されていたりと物々しい雰囲気。このご時世ゆえ、デモやテロを恐れての配備か。もっとも自分がここを訪れたときは、デモをやっている様子はなかったが。その警備中の警官の視線を気にしながら、国会図書館の敷地に入っていく。

 

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入館する前に、まずは新館の利用者登録カウンターへ行き、利用者登録申請書と免許証を提出し、利用者カードを発行してもらう。この日一番乗りだったこともあってか、提出してから5分足らずでカードが発行された。

それから本館の入口に向かい、消毒と検温を済ませたのち、荷物をロッカーに預け、ついに入館。*1

資料を探す 

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入館すると、フロアには利用者端末が並び、それを使ってお目当ての本を探していく。貴重な時間を無駄にしないよう、私も早速空いている端末のカードリーダーに利用者カードを置き、資料を探そうとする。

ところが・・・

ログインパスワードがわからねえ(泣)

 

端末で検索するにはパスワードが必要で、入館予約のために、事前に「インターネット限定登録利用者」の登録はしていたものの、そのパスワードを忘れてしまったのである。仕方なくカウンターに行き、パスワードを再発行してもらう。案外スムーズに再発行してもらえたので、幸い大きなタイムロスは無かった。

仕切り直して、再度利用者端末から目当ての資料を検索。お目当ては「アニメージュ」のバックナンバー。検索を駆使して1985~87年頃の「アニメージュ」各号を探し出し、閲覧の申し込みを入れる。

資料が到着したら呼び出してくれるわけではなく、逐一館内の端末で状況を確認し、到着が確認できたら、指定のカウンターに取りに行く。せっかく利用登録しているのだから、メールで通知してくれたほうが便利なのにと思うが・・・。

着くのはだいたい20~30分ほどと聞かされていたが、この日はおよそ10分足らずで資料が到着した。ところが、雑誌と図書では受け取りのカウンターが異なっており、自分のいたフロアは本館だったが、雑誌の受取カウンターは新館。それを知って、急ぎ足で新館に向かった。

資料を閲覧、複写する 

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ようやく新館の受け取りカウンターにたどり着き、申し込んだ資料を受け取る。号ごとに資料を渡してくれると思いきや、出てきたのは3ヶ月分を1冊にまとめ、百科事典のようにハードカバー製本された合本版。いつも読んでいたあの「アニメージュ」が、格式高い百科事典になっている!

と言っても、それは外見の話で、中身はちゃんと当時の「アニメージュ」そのまま。当時のアニメのトレンドや時代性を伺える記事がたくさん目に付いて、じっくり読みたい衝動にかられてしまう。あの名アニメーターの若かりし頃の紹介記事だったり、あの名作アニメの放送当時の解説記事だったり。今回は某アニメ作品のスタッフリストを調べるというのが本来の目的だったが、貴重な記事が目に付くとどうしても脱線してしまう。

一通り閲覧したのち、コピーしておきたいページを控えたあと、館内の端末で複写申込書をプリントアウト。その複写申込書に必要事項を記入し、コピーしたい箇所にしおりを挟んで複写カウンターへ持って行く。その複写カウンターは新館の1階にあるのだが、雑誌の受取カウンターは2階。そのため重い資料を抱えながら、複写と返却・受取のために、1階と2階を上ったり下ったりする羽目に。なぜ同じフロアにしてくれなかったのだ・・・。

複写カウンターで申し込んだ後、20分ぐらいでコピーが到着。受取時に複写料金を払うが、コンビニでコピーすれば白黒10円・カラー50円のところ、国会図書館白黒26.40円~、カラー100.10円~と倍以上の値段*2全部白黒でコピーすればいいものを、カラー記事はカラーでコピーしておきたい誘惑に負けてしまい、その結果、コピーに合計5,000円近くも費やしてしまった・・・。

そんなに金かかるならブックオフ古書店回って手に入れた方が安上がりだったんじゃ・・・って一瞬思ったが、それでも資料をあちこちで探して買う手間を考えたら、まだ安いほうかもしれない。

館内には喫茶室もあり

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本館3階喫茶室(画像引用元:国立国会図書館東京本館

国会図書館東京本館の館内には喫茶室(本館3階・新館1階)もあり、そこで食事を取ることもできる。一旦退館してお昼を食べに行くのもありだけど、この周辺には飲食店が少ないので、退館するよりはこの喫茶室で食事したほうが手っ取り早いと思う。

ただ、フードメニューが乏しいのが難点。ちなみに自分は新館1階の喫茶室を利用し、そこでカレーライスを注文したが、味は・・・まあ普通だった。
ちなみに、本館6階の売店では弁当の販売も行っており、また持参の弁当を食べることも可能だ。*3

国会図書館も万能ではない

国内外の多くの出版物を収集・保存している国会図書館だが、必ずしもお目当ての資料が見られるとは限らない。今回探した「アニメージュ」にしても、1985~87年は毎号一通り閲覧できたものの、2001年8月号から2008年9月号までのおよそ7年分は所蔵されていない。

国立国会図書館法で定められた「納本制度」により、国内で発行された出版物は、国立国会図書館に納入することが義務づけられているはずなのだが、徳間書店はこの期間、納入をサボっていたということなのだろうか?

いずれにせよ「納本制度」に依るところの大きい国会図書館では、それだけ抜けのある可能性も高いので、事前に「国立国会図書館オンライン」でお目当ての資料が保存されているか確認しておいたほうがいい。

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国会図書館もやっぱり「図書館」だ

こうして朝からほぼ1日、資料探しに没頭してしまったが、1日中いても飽きないぐらい楽しかった。資料を見れば見るほど新しい発見があり、調べれば調べるほど、ますます知りたい、読みたい資料が出てくる。結局、1日ではまだまだ調べ足りないところもあり、消化不良感。次は平日に休みを取って、もう少しゆっくりしたいと思った。

他の入館者の様子を見てみると、調べ物というよりは、明らかに読書目的という人が多く、中には漫画雑誌を大量に取り寄せて読みふけっている人も。もっとも、市の図書館だって、ほとんどはこんな感じ。国の重要機関といえども、ここはやっぱり「図書館」なのだと強く実感した。

【おまけ】

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閲覧中に見つけた、アニメ『ドラえもん』のレビュー記事のコピー。
著作権的にアレなのでボカしてます。