ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

角川武蔵野ミュージアム「今石洋之の世界」

6月20日は角川武蔵野ミュージアムの「今石洋之の世界」へ。

今石洋之監督といえば、『天元突破グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』などで知られる、トリガーを代表するアニメーター・アニメ監督。いずれも力技で観る者を圧倒させる、熱き魂のこもった傑作アニメだ。その今石監督の作品が一堂に会した展示イベントがこの「今石洋之の世界」だ。

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www.imaishi-expo.com

会場内には、作品の設定資料やラフ、絵コンテ、原画など膨大な点数の資料がビッシリ。近作の『プロメア』から順に過去を振り返り、ついには今石監督の少年時代にまで遡る。展示された資料は、いずれも今石監督の狂おしいほどにパワーのこもったものばかりで圧倒された。中には初めて触れる作品もあったが、危なっかしい性描写や、過激なバイオレンスシーン、さらには昭和アニメを彷彿とさせるコミカルな作風など、あらゆるベクトルに全力で振り切っているところが面白く、見るだけで体力を奪われるほど。この今石監督の真っ直ぐなところが、あれらの作品群にそのまま反映されていたのだと実感できた。もしかして『プロメア』のガロも、『キルラキル』の纏流子も、『グレンラガン』のシモンも、実は今石監督の分身だったのでは・・・なんてことも感じずにはいられなかった。

ただ、展示品はほとんどが複製だったので、欲を言えば生の資料や原画をもっと展示してほしかったところ。そっちのほうが彼の魂をダイレクトに感じられるのに。
尤も、大学時代以前の作品は生資料で展示されていて、しかも少年時代の絵までご丁寧にガラスケースに入れられていた。まさか少年時代に描いた絵が、こんな場に晒されるなんて、当の監督本人も思いもしなかっただろう。

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【おまけ】

このついでに、前回入れなかった角川武蔵野ミュージアムのギャラリーにも。

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テーマをもとに、あらゆるジャンルから本を厳選して紹介していくというスタイルの展示で、興味をそそられた。始めから読みたい本が決まっている人にとっては不向きかも知れないけど。

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高さ約8メートルの巨大本棚が迫る本棚劇場では、30分毎にプロジェクションマッピングが行われていた。

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f:id:shinchu:20210623221746j:plainギャラリー内には「荒俣ワンダー秘宝館」も。良くも悪くも荒俣宏先生らしい趣味の集まりだった(笑)