ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

2013年公開映画マイベストテン

2013年のテレビアニメベストテンに続いて、今回は2013年に鑑賞した映画のマイベストテン。去年鑑賞した新作映画は59本。引越しの準備や片付けに追われたため、前年よりも10本下回った。内訳は邦画が43本、洋画16本、そしてアニメはなんと16本にも及んだ。去年はジブリが新作2本公開したりと、『まどか☆マギカ』が続編公開したりと、アニメ映画活況の年と呼ばれたが、鑑賞本数にも見事にそれが現れた。

 
とりあえず総合ベストテン・邦画ベストテン・洋画ベスト5・アニメ映画ベスト5をざっくり紹介。
 
総合順位
【第1位】『凶悪』
【第2位】『クロニクル』
【第3位】『そして父になる』
【第4位】『はじまりのみち』
【第5位】『パシフィック・リム
【第6位】『フラッシュバックメモリーズ 3D』
【第7位】『シュガー・ラッシュ
【第8位】『舟を編む
【第9位】『百年の時計』
【第10位】『ばしゃ馬さんとビッグマウス
【次 点】『ゼロ・グラビティ
 
邦画
【第1位】『凶悪』
【第2位】『そして父になる』
【第3位】『はじまりのみち』
【第4位】『フラッシュバックメモリーズ 3D』
【第5位】『舟を編む
【第6位】『百年の時計』
【第7位】『ばしゃ馬さんとビッグマウス
【第8位】『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』
【第9位】『映画 鈴木先生
【第10位】『もらとりあむタマ子
【次 点】『横道世之介
 
洋画
【第1位】『クロニクル』
【第2位】『パシフィック・リム
【第3位】『シュガー・ラッシュ
【第4位】『ゼロ・グラビティ
【次 点】『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』

アニメ
【第1位】『シュガー・ラッシュ
【第2位】『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』
【第3位】『言の葉の庭
【第4位】『劇場版花咲くいろは HOME SWEET HOME』
【第5位】『かぐや姫の物語
【次 点】『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

去年の映画を振り返ってみると、失われつつあるもの、忘れ去られつつあるものへの「回帰」を求めようとする作品が目立ったように思った。洋画では『パシフィック・リム』が、日本の「特撮」を蘇らせようと試み、邦画では『はじまりのみち』が木下恵介という一人の巨匠に光を当て、彼の挑戦心を引き継ごうと試みた。『フラッシュバックメモリーズ3D』のように、失われた記憶そのものに迫った作品も現れた。こういうことを言うと、一時期ブームになった「昭和ノスタルジー」のようなものと同様に語られてしまいそうだが、単に昔を懐かしむようなものとは違う。懐かしんでいても、本質的なところでは何も取り戻せてはいない。本当に取り戻すべきはもっと深いところにあるのではないか。そんなメッセージを去年の映画から強く感じた。

 
2012年は「映画ができることは何か」という問いに映画が答えを出し、そして2013年はその答えをさらに強化させるべく、そのヒントを「過去」に見出した年だったと言える。「過去」からヒントを得た映画界が「未来」に向けてどのような進歩を辿るのか。今年も映画から目が離せない。
 
作品の解説は、特におすすめの3作品を紹介。
 
【総合第1位】『凶悪』
凶悪 [Blu-ray]

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白石和彌監督はこれが長編作品2作目ながら凄い傑作を仕上げてしまった。聞けば若松孝二監督に師事していたと聞くが、その若松孝二の精神をそのまま引き継いでいるかのようだ。

リリー・フランキーピエール瀧の快演もさることながら、演出やカメラワークも秀逸。人間の凶悪性は一人一人に秘めていることを観客に訴えかけてくる。白石監督の今後の活躍に注目したい。

 

【総合第6位】『フラッシュバックメモリーズ 3D』

ようやく日本映画にも3Dを上手く使った映画が現れた。それもドキュメンタリー映画で。

交通事故で記憶を失ったディジュリドゥ奏者のGOMAさんの演奏にただ茫然。3D効果もあってか過去、未来という概念のない時間軸の世界に取り込まれそうな気になった。
鑑賞した当日は梅田ブルクでの最終上映で、しかもGOMAさんの舞台挨拶つきという機会に恵まれたので、終了後にサインしてもらえたのはいい思い出。

 

【邦画第10位】『もらとりあむタマ子

もらとりあむタマ子(映画ノベライズ)
 

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山下敦弘×前田敦子の組み合わせは実に良い。ニート演じる前田敦子の演技にも注目。女優・前田敦子の今後にますます期待。