ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

2012年公開映画マイベストテン

劇場アニメベスト5を発表したところで、いよいよ2012年公開映画のベストテンといきたい。2012年に観た映画はおよそ70本と去年とほぼ同数。どうも自分が見られる映画の本数は70くらいが限度のようだ。
 
とりあえず洋画・邦画・総合のベストテンをざっくり紹介。
 
総合順位
【第3位】『ヘルプ 心がつなぐストーリー』
【第4位】『トガニ 幼き瞳の告発』
【第5位】『青いソラ白い雲』
【第6位】『苦役列車』
【第7位】『かぞくのくに』
【第9位】『アーティスト』
【第10位】『J・エドガー
【次 点】『アルゴ』
 
洋画
【第3位】『ヘルプ 心がつなぐストーリー』
【第4位】『トガニ 幼き瞳の告発』
【第5位】『アーティスト』
【第6位】『J・エドガー
【第7位】『アルゴ』
【第8位】『レ・ミゼラブル
【第9位】『最強のふたり』
【第10位】『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』
【次 点】『人生の特等席』
 
邦画
【第1位】『青いソラ白い雲』
【第2位】『苦役列車』
【第3位】『かぞくのくに』
【第5位】『桐島、部活やめるってよ』
【第6位】『鍵泥棒のメソッド』
【第7位】『ロボジー』
【第8位】『終の信託』
【第9位】『図書館戦争 革命のつばさ』
【第10位】『宇宙兄弟』
【次 点】『-×-(マイナス・カケル・マイナス)』
 
2011年の東日本大震災で、多くの映画人が「映画とは何のためにあるのか」「映画ができることは何か」を強く問われたことだろう。そんな激動の年を経て、2012年はその問いに答えを出したかのような傑作が多く現れた。しかも、日本映画だけではなく、海外の映画にもその傾向を感じられたのだから実に興味深い。それだけ「3.11」の衝撃は大きかったということなのか。むろん、その映画のすべてに「3.11」の影響があったとは考えにくいが、少なくとも全体的に映画の「原点」を見つめ直そうとしていたことは確かだ。
 
総合1位の『ヒューゴの不思議な発明』は、映画とは新しい感動を与えるものだという「原点」に返り、3Dを巧みに使ってそれを見事に「再現」してくれた。3Dでよみがえった『月世界旅行』にただただ私は感動するしかなかった。一方、市民の心を動かし法改正までもたらした『トガニ 幼き瞳の告発』のように、映画の「力」を改めて思い知らされる傑作も現れた。また、3.11以後の日本を痛快に風刺した『青いソラ白い雲』(邦画1位)のような挑戦的な作品も、映画だからこそできたことだろう。
 
映画の「原点」を見つめ直した2012年を経て、2013年以降映画はどう変わっていくのか。どんな作品を私たちに見せてくれるのか、しかと見守っていきたい。
 
 
作品の解説だが、さすがに全作品は紹介できないのでマイナーな2作品を紹介。

【邦画第1位】『青いソラ白い雲』
青いソラ白い雲 [DVD]

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数ある有力作品を抑えて、ほぼインディーズ映画に近い(といっても監督は金子修介氏!)この作品を選出。フォロワーさんの評判を聞いて十三まで見に行ってきた。それも一日一回の上映だった。
3.11以後の日本を痛快に風刺するコメディ映画。ゆえに制作から公開まで大変な苦労があったようで、金子監督自身インタビューでも吐露している。
 
映画のタイトルはある名曲の歌詞からとられていて、最後には森星演じる主人公がその曲を口ずさむのだが、それこそが金子監督の一番いいたいメッセージだということがよくわかった。
 
 
【邦画次点】『-×-(マイナス・カケル・マイナス)』
overture~寿美菜子×関西ゼロ年代映画作家 [DVD]

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声優の寿美菜子が、声優デビュー前の高校生時代に主演していた人間ドラマ。映画自体は2011年12月に東京で劇場公開され、関西では去年公開された。当時高校生とは思えないぐらいの寿美菜子の完成された演技力は必見。どこか空虚感の漂う画作りも見応えあり。先月、この作品を含めた寿美菜子主演映画3作品のDVD-BOX(上記商品)が発売されたのでファンは注目。
 
 
総合上位3作品
ヒューゴの不思議な発明 3Dスーパーセット(3枚組) [Blu-ray]

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

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