ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

アニメ『ドラえもん』はとっくの前から自主規制されている

先日、放送された『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』で、いわゆる「謎の光」が発動したことがちょっとした話題になっている。
 

ついに『ドラえもん』しずかちゃんの裸に規制の手が入った!! 過剰な自主規制がまかり通るのは何故か?|おたぽる

 
まあ、僕自身も放送時にはネタにしたけど、この騒ぎには「何をいまさら・・・?」とも思っている。というのも、アニメの『ドラえもん』、少なくともテレビ版においては、もうとっくの前から自主規制が行われているからだ。
 

といっても、今回の「謎の光」のような類の規制ではない。少なくとも水田わさび版の『ドラえもん』になってからは、入浴シーンはあっても、しずかちゃんの裸は極力見せないようにしているきらいがある。全身湯船に浸かっていたりとか、バスタオルを巻いていたりとか、あるいは顔だけ写すとか、とにかく全裸状態の上半身・下半身は見せないようになっていると思う。(まれに例外もあるが。)

そのためか、バスタオルを巻いたまま湯船に入ろうとするシーンもあったりして、明らかに不自然な所作が見られるケースも多い。そんなことするぐらいなら、謎の光か湯気でごまかしたほうがマシなのに。
 
ゆえに、原作や大山ドラえもん版を見慣れてきた者としては、水田ドラえもん版の入浴シーンは物足りなく写ってしまうのである。
 
 
一方、同じような憂き目に遭っているのが、同じく国民的人気アニメの『クレヨンしんちゃん』だ。しんちゃんといえば、「ぞ~さん」のギャグでお馴染みだが、その「ぞ~さん」も最近はやらなくなっている。
 
しかも、去年公開された『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』にいたっては、
その肝心の「ぞ~さん」を水しぶきで隠すという描かれ方がされているのだ。
 
このことについて、以前ムトウユージ監督から話を伺う機会があって、そのときの話によれば、PTAからの抗議とかテレ朝独自の自主規制とかそういうのではなく、テレビ業界全体がそのような少年少女の裸の露出とかに敏感になってきているということだった。それが児童ポルノ禁止法の改正の気運によるものかどうかは定かではないが、少なくとも年々厳しくなってきているのは事実のようだ。
  
そういったことを考えると、今のテレビ基準では、しずかちゃん(少女)の裸を(加工なしに)映すことは、もはやタブーになっているのかもしれない。今回のようなケースは、比較的基準が緩いであろう映画向けに作られたゆえにとられた措置だろう。まあ、おそらくアニメ『ドラえもん』で「謎の光」が発動したのは、今回が初めてだと思われるので、それはそれで貴重だと思うが(笑)
 
ちなみに去年の同時期に放送された『新魔界大冒険』では、のび太の魔法でしずかちゃんのスカートがめくれるシーンがあったんだけど、1回目のときはカットされて、2回目はなぜかカットされずに放送された。一体どういう基準でカットするしないを決めたのだろうか。つくづくテレビの自主規制の基準はわからん・・・。
 
本当、世知辛い世の中になりましたなあ・・・。