ぬるオタな日々 by @chusingura

実家暮らし・・・を晴れて卒業。三十路独身のぬるオタの日々戯言

特典商法を責めてもしかたがない

久々のブログ更新。今話題の劇場版『まどか☆マギカ』の入場者特典について。

特典目当てで映画見ないで帰る客は「不快」 「正論」はいて映画館ツイッターが謝罪、停止 (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

自慢じゃないけど、この記事で引用されている「いや正論だろ。(以下略)」云々は、明らかに俺のツイートである。

まあ、J-CASTが無断でツイート引用するのはいつものことなので大して驚いてはいないし、この程度の駄文をパクられても別にどうでもいい。

それよりも気になったのはこの記事に対する反応だ。

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ざっと見た感じ、映画館に同情する声もあれば、映画館に批判的な声や、そもそもこの特典商法自体が間違っていると反応は様々。正直、映画館に厳しい声が寄せられたことは意外だったし、映画好きとしてはちょっと悲しくなった。もちろん、あの発言は公式Twitterで言うべきではなかったと思うが、映画を見に行くところでそんなことをやられては劇場スタッフも気分悪くなるだろう。

それならば特典商法をやめればいいだろうという声も出るだろうが、今の日本の映画鑑賞料金は通常1800円と世界的にも高いということは知っている人も多いだろう。高いゆえに観客の財布の紐も堅くなる。だからこそ劇場に足を運んでもらうために、いろいろな施策をするのは当たり前のことである。それがCMの大量投下であったり、芸能人声優起用であったり、某公共放送にドキュメンタリー番組を作ってもらったりであるわけで。入場者特典を付けるのだって、その施策の一つにすぎない。

それに映画に入場者特典をつけるというのは何も今に始まったことでもないので、今更騒いでもなあという気持ちも正直ある。『まどマギ』や『けいおん!』の特典商法を批判するぐらいなら、じゃあ毎年公開している『ドラえもん』や『ポケモン』の入場者特典も批判されて然るべきということになるが、そっちのほうはなぜかあまり批判されませんよねえ。特典全種類揃えるために、映画見ずに特典だけもらう人がいてもおかしくないというのに。
(ちなみに去年のドラえもん映画は入場者特典
全100種類だったぞ。)

まあ、僕が特典商法についてあまり強く批判する気になれないのは、他ならぬ僕自身がこの特典商法にまんまと引っかかってしまっているからというのがある。そういう立場の人間として言わせてもらうと、作品に対する愛情表現の一つとして、記念になるグッズを手に入れたいというのはごく自然な感情であり、それは僕の好きな藤子・F・不二雄作品や『けいおん!』、そして『まどマギ』と、どの作品に対しても共通して思っている。特典商法があるのはそういう需要があるからこそ成り立っているものだろう。

もっとも、アニメ業界も厳しい状況なだけに、少しでも売上げを伸ばそうと必死だから、そういう需要があれば常に応えていくことが求められているのだろう。ハタから見れば醜く映るけど、需要がある限りはこれからもやめることはないだろう。

最後に、映画見てもらいたいなら終映後に配るべきだとか、半券との引き換えにすべきだという意見も見られたけど、終映後はスタッフの人員配置の問題もあるから余裕がないところは難しいだろうし、あとこれは『映画けいおん!』のときでもあった話らしいが、「いらない半券譲ってくれませんか」と聞いて半券もらって特典をもらう輩もいますからねえ。対策講じたところでイタチごっこにしかならないように思う。

なんつーか、観客も作り手ももう少しデリカシーを持ったほうがいいんじゃないのかなあ。正直どっちもどっちな気がしてきた。