ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

2013年冬アニメ 個人的注目3作品

なんかあっという間に2013年も1ヶ月が過ぎてしまったが、今期も相変わらず深夜アニメをたくさん見ているわけで。今期の視聴本数を数えてみると(前期からの継続分や通年も含めて)、なんと18本にも上ってしまった。ここまで本数が増えると、さすがにじっくり鑑賞する余裕がない。本来であれば、最低でも2回は見て深く作品を見ていきたいのだが、これでは単にアニメを「消化」しているだけになってしまう。来期以降は本気で本数を絞っていかなければならない。

というわけで、そんな膨大な本数の中から、今のところ自分が目を引いている3作品を紹介したいと思う。

 
『たまこまーけっと』
たまこまーけっと (1) [Blu-ray]

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ご存知、『けいおん!』の山田尚子監督が手がける京アニの最新作。第1話を見ての印象は、なんか懐かしくてこういうのを待っていたという気分。南の国からやってきたというデラ・モチマッヅィという鳥。そんな異分子の存在が、商店街という日常の空間で一騒動起こすという設定は、私が長年親しんできた藤子漫画の典型たるものである。もちろん、藤子漫画だけでなく、私の少年時代には『おぼっちゃまくん』や『つるピカハゲ丸』など、そうした日常世界の中の「異分子」を描いた作品が多かった。そんなアニメや漫画を私はとても好んで見ていた。
 
だが、ゴールデンタイムからアニメが消え、次第に深夜アニメ中心になっていくにつれて、そうしたアニメを見ることが減ってきてしまった。形を変えて、その系統が息づいている作品もないこともなかったが、藤子漫画などとは方向性というか粋というか、そういうのとは違う印象だった。その直系ともいえる作品にようやく出会えた。
 
現時点では、デラよりはたまこのクラスメートたちに焦点を絞った話が目立つが、デラの目的である「お妃探し」がたまこたちにどんな影響を及ぼすのかじっくりと見届けたい。あと、気になるのは、『けいおん!』に引き続いて、今作も音楽にこだわりを持っているところ。『けいおん!』のバンドミュージックとは対照的な、おしゃれな音楽が耳に溶け込んでくる。サントラが出たら、じっくり聞いてみたい。
 
 
『ビビッドレッド・オペレーション』
ストライクウィッチーズ』(以下『ストパン』)の高村和宏監督最新作。なのだが、実は私は『ストパン』は未見。だが、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」に代表されるように、そこらまわりがきっちり描かれるアニメだろうなというイメージが湧いた。そしてそれは見事に予想通りだった。
 
引き締まったお尻に、むっちりした太もも。そして股間。ついついそのあたりに目が行ってしまうほど、作画がしっかりしている。その上、どこかの魔法少女アニメを意識したかのような変身シーンとカラーリング、加えてメカロボに百合要素と、多くのアニメファンが好みそうな要素を見事に融合させている。監督自ら「ターニングポイント」と語る次回第5話はいったいどうなるのか注目。
 
 
TVアニメーション「琴浦さん」その1【特装版】 [Blu-ray]

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キービジュアルを見て、最初はほのぼのラブコメかと思いきや、第1話はAパート丸々使って、琴浦さんの暗い生い立ちを見せられて度肝を抜かれた。超能力を持ったがゆえの悲劇は『エスパー魔美』などでもよく見せられたものだが、ここまで暗いとは。
しかし、そんな暗さを(画面自体も含めて)、明るくしてしまう真鍋の(エロいけど)真っ直ぐな性格に惚れ惚れしてしまう。そんな大胆なストーリー構成に思わず敬服。さすが『ゆるゆり』のスタッフが手がけるだけある。
 
2話以降は、これでイメージどおりのラブコメになるかと思いきや、そう一筋縄ではいかないのがこの作品の面白いところ。3話で琴浦さんがいなくなる展開にこれまた衝撃を受けたが、果たしてこの先どんな仕掛けをしてくるのか楽しみだ。