ぬるオタな日々 by 少恒星

アラフォー独身のぬるオタの日々戯言。

2011年公開映画マイベストテン

先日のアニメベストテンに続いて、今回は2011年映画ベストテンを選出。
今年見た映画は邦画41本、洋画29本の計70本、うちアニメは邦・洋合わせて12本。

まずは邦画のベストテンから。

【第1位】監督失格
【第2位】大鹿村騒動記
【第3位】冷たい熱帯魚
【第4位】映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜
【第5位】モテキ
【第6位】friends もののけ島のナキ
【第7位】電人ザボーガー
【第8位】エンディングノート
【第9位】ツレがうつになりまして。
【第10位】マイ・バック・ページ

なんというか、ちょっとアクの強いベストテンになってしまった感がある。邦画のみならず、今回はベストテン選出には非常に悩んだ。特に今回は『監督失格』や『エンディングノート』といったドキュメンタリーがあったり、そうかと思えば『電人ザボーガー』といったコアなファンに大ウケだった特撮映画が入ったりと、多種多様なラインアップになった。ゆえに、それぞれが違う方向性を持って作られているわけだから、果たして他の「映画」と同列で語るべきなのかどうか悩んでしまったわけで…。全くもって映画の順位をつけるというのは難しい。ちなみに、大方の映画ファンが選んでいるであろう、『八日目の蝉』『東京公園』『奇跡』『一枚のハガキ』『探偵はBARにいる』もできればベストテンに入れたかった。

最終的に1位に選んだのは『監督失格』。ドキュメンタリーを1位に選んだのは初めてだ。ネタバレになりそうなので詳しくは語れないが、あの一連のシーンは偶発的に撮られたものとはいえ非常に衝撃的だった。そして、彼女(林由美香)との思い出と正面から向き合い、苦闘する監督の姿を見るにつけ、これはもう林由美香が監督に撮らせたとしか思えないほどの映画になってしまっていた。正直、監督自身もここまでの映画になるとは予想していなかったのではないかと思う。

2位の『大鹿村騒動記』はご存知原田芳雄さんの遺作。あんなまで元気に演じられていた方が急に逝ってしまうなんて、どうしても信じられない。原田さんの演技はもちろんのこと、脚本・演出が丁寧で、そして終始楽しめるエンターテイメント作品として上手く仕上がっていた。

3位の『冷たい熱帯魚』。でんでん氏の演技すべてで、この作品の7割が決まってしまった感がある。間違いなく2011年の助演男優賞。5位『モテキ』、まさに僕らみたいな草食系で奥手なヤツらのためにあるような映画。助演の麻生久美子さん、いい仕事してました。


続いて洋画のベストテン。

【第1位】ブルーバレンタイン
【第2位】ブラック・スワン
【第3位】ピラニア3D
【第4位】マネーボール
【第5位】ゴーストライター
【第6位】ミッション:8ミニッツ
【第7位】塔の上のラプンツェル
【第8位】リアル・スティール
【第9位】未来を生きる君たちへ
【第10位】わたしを離さないで

こちらも順位の選定に迷ったが、最終的に『ブルーバレンタイン』を1位に。ラストがあまりにも切なすぎる。倦怠期の主婦には絶対見せてはいけない映画であることは間違いない(笑)
2位の『ブラック・スワン』、今敏監督の『パーフェクトブルー』をダークサイドに陥らせたら…といっても過言ではない映画。ナタリー・ポートマンのオ○ニーシーンはもうこの機会にしかお目にかかれないだろう(笑)

このほか、ベストテンに入れたかった映画は『モールス』『アジョシ』『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』『ソーシャル・ネットワーク』『英国王のスピーチ』あたり。


そしてこれらをまとめて総合順位は以下のとおり。

【第1位】ブルーバレンタイン
【第2位】ブラック・スワン
【第3位】ピラニア3D
【第4位】マネーボール
【第5位】監督失格
【第6位】ゴーストライター
【第7位】ミッション:8ミニッツ
【第8位】塔の上のラプンツェル
【第9位】大鹿村騒動記
【第10位】リアル・スティール

結果的には、2011年は洋画のほうに良作が集中した格好になった。もちろん洋画の鑑賞本数が増えたせいってのもあるけど、まだまだ邦画には、もう少し骨がある挑戦的な映画を送り出していってほしいものだ。

さて、今日はキネマ旬報ベストテンと日本アカデミー賞優秀賞(ノミネート)が発表された。


2011年 第85回キネマ旬報ベスト・テン

自分のベストテンとはえらく外れてしまったけど、キネ旬のベストテンとしては順当な気もする。日本映画部門については、6位の『サウダーヂ』以外は鑑賞済み。『モテキ』と『探偵はBARにいる』のランクインが意外。外国映画部門は、4・7・9・10位が未見。でも、『ブルーバレンタイン』は入ってほしかったかなあ。

個人賞についてはおおむね納得。強いて言えば、脚本賞は奥寺佐渡子さんのほうがよかったかなあ。助演女優賞の小池栄子は、むしろ一昨年の『パーマネント野ばら』『乱暴と待機』での演技のほうが印象強い。新人男優賞の松坂桃李はあまり存じないので何とも言えないのだが、個人的にはむしろ『奇跡』のまえだまえだに賞をやってほしかった。


そして日本アカデミー賞の優秀賞は以下のサイトにあるとおり。

日本アカデミー賞公式サイト

なぜ永作博美が助演女優で井上真央が主演女優だったり、新人俳優になぜか高良健吾がいたり、監督賞に園子温がいなかったりと、相変わらずツッコミどころは山ほどある。そして最大の問題がなんと言っても…(以下自分のツイートです。)

というわけで、日本アカデミー賞の結果なんてもうどうでもいいです、はい。

そんないい加減な日本アカデミー賞はさておき、次回は日本インターネット映画大賞の投票も兼ねて、各個人賞も発表します。