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ぬるオタな日々 by @chusingura

実家暮らし・・・を晴れて卒業。三十路独身のぬるオタの日々戯言

2010年公開映画マイベストテン

映画 漫画・アニメ

およそ半年ぶりの更新になってしまった。ネタはあったんだけれど、個人的な事情などがあってなかなか更新する余裕がなかった。そのぶんTwitterは毎日更新しているのはアレだが…。現在の個人的な懸案事項が落ち着いたら、更新頻度を上げていきたいと思っているのだが。

さて、年末ということなので、今年鑑賞した映画の総括をしておこうと思う。今年鑑賞した映画(新作のみ)は64作品。うち邦画は51本、洋画13本。アニメは邦・洋合わせて16本。邦画好みなので、相変わらず邦画の本数が多いのはアレだが、(後述するが)今年のマイベスト3を占めたのが洋画ということもあって、もう少し洋画にも目を向けなければならないと感じた。来年以降は洋画の割合をもう少し増やしたいところである。

正直、今年の映画は豊作と言っていいほど傑作が連発した年と言える。昨年のレベルだったら確実にベストテンに入ってたであろう作品を、なくなく外さざるをえなかったのが多くて、今年の選考は難しかった。去年は邦・洋問わずベスト20を挙げたが、今年は邦画・洋画・アニメ・総合の4つのベストテンを挙げることにした。

まずは邦画ベストテン。

  1. 悪人(監督:李相日)
  2. 最後の忠臣蔵(監督:杉田成道
  3. 告白(監督:中島哲也
  4. 十三人の刺客(監督:三池崇史
  5. カラフル(監督:原恵一
  6. 川の底からこんにちは(監督:石井裕也
  7. ボーイズ・オン・ザ・ラン(監督:三浦大輔
  8. パレード(監督:行定勲)
  9. 時をかける少女(監督:谷口正晃
  10. おにいちゃんのハナビ(監督:国本雅広)

今年は順位をつけたけど、例によって今回も差があったりなかったりなので、あくまでなんとなくの順位。最終的に出演俳優陣の演技の素晴らしさを評価して、『悪人』を1位にした。私の好きな原恵一監督最新作『カラフル』は5位に。今作も大いに泣かせてくれたけど、脚本的に前作からパワーダウンした感が否めず。『川の底から〜』『ボーイズ〜』は、まさに自分と似たような、いわゆる「中の下」人間が必死に立ち上がっていく姿を描いた良作。これだけ勇気づけられた映画は久しぶりだ。ベストテンから惜しくも外した作品は、『さんかく』『乱暴と待機』『RAILWAYS』『孤高のメス』『春との旅』『必死剣 鳥刺し』。あと、ドキュメンタリー映画になるが、河瀬直美監督の『玄牝』もなかなか見応えがあった。何かと物議を醸している吉村医院の自然分娩を追ったドキュメンタリーだが、完全に美化しているわけではなく、吉村医院の闇の部分も撮っていて、一筋縄ではいかない作品になっていた。


つづいては洋画ベストテン。13本しか見てないけど…。

  1. キック・アス(監督:マシュー・ヴォーン)
  2. トイ・ストーリー3(監督:リー・アンクリッチ)
  3. 第9地区(監督:ニール・ブロンカンプ
  4. インセプション(監督:クリストファー・ノーラン
  5. ヒックとドラゴン(監督:クリス・サンダース)
  6. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(監督:トッド・フィリップス
  7. 小さな村の小さなダンサー(監督:ブルース・ベレスフォード)
  8. ローラーガールズ・ダイアリー(監督:ドリュー・バリモア
  9. ミックマック(監督:ジャン=ピエール・ジュネ
  10. マイレージ、マイライフ(監督:ジェイソン・ライトマン

最近、面白い洋画が日本で公開されないという話を聞くが、このベストテンを見てそれを強く実感した。『ハングオーバー』や『キック・アス』は映画ファンの強い要望を受けて日本公開をようやく決めたというし。日本公開が決まった作品でも、それほど大規模に公開されるわけではなく、今回挙げた作品の多くは、ミニシアターかシャンテ系で公開されたものだった。話題性はあるはずのアカデミー賞ノミネート作品も、アメリカNo.1ヒット作も、人気女優初監督作品も拡大公開されないなんてやっぱり間違っている気がする。もちろんいろんな事情があるとはいえ…。

最近までピクサー作品には目もくれず、『トイ・ストーリー』シリーズも全く見ていなかったのだが、2008年に『ウォーリー』でいたく感動し、その後、『カールじいさんの空飛ぶ家』にも感動して、ようやくピクサー作品のすごさを思い知った。『トイ・ストーリー3』を見るにあたっては、事前に1,2を予習したのだがこちらも見事に泣かせてくれ、そして、今作では完全に涙腺崩壊。涙で3Dメガネが曇るんじゃないかと思うほど、ラストシーンには泣かされた。もはやピクサーは「名作製造工場」と化しているのではないか…。
3位の『第9地区』は、板野サーカスやら『北斗の拳』のひでぶやら、日本アニメリスペクトな描写が非常に面白かった。ドキュメンタリー風に撮られた演出もかなり引き込まれる。5位の『ヒックとドラゴン』、スケジュールの都合、やむなく2Dで見たんだけど、3Dで見ればよかったと強く後悔。少し切なくも、心温まるラストは必見。8位の『ローラーガールズ・ダイアリー』、主演のエレン・ペイジの体を張った好演が光る。4位の『インセプション』での活躍も好印象。今後の活躍がますます楽しみだ。


そして、劇場アニメベストテン。

  1. トイ・ストーリー3(監督:リー・アンクリッチ)
  2. カラフル(監督:原恵一
  3. ヒックとドラゴン(監督:クリス・サンダース)
  4. 宇宙ショーへようこそ(監督:舛成孝二
  5. いばらの王 King of Thorn(監督:片山一良)
  6. 劇場版"文学少女"(監督:多田俊介)
  7. クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(監督:しぎのあきら)
  8. 東のエデン 劇場版II Paradise Lost(監督:神山健治)
  9. 涼宮ハルヒの消失(監督:武本康弘
  10. 借りぐらしのアリエッティ(監督:米林宏昌)

今年は劇場アニメが多く公開されたものの、やはりピクサーの牙城は崩せなかった。とはいえ、可能性を大いに秘めた映画が多かったのも事実。ベストテン以外の作品でも『RED LINE』『劇場版3Dあたしンち』など、アニメの可能性を大きく広げようとする意欲的な作品が目立っていた。2位の『カラフル』は、実写的な演出・描写というアプローチから可能性を見いだそうとした、その最たるものと言えるだろう。

4位『宇宙ショーへようこそ』、脚本に難はあるが、家族で見てもらいたいファミリー映画としては十分の出来。9位『涼宮ハルヒの消失』、上映時間163分という異例の長さに最初はちょっと閉口したが、実際に見たらこれで正解だったように思う。7位の『クレヨンしんちゃん〜』も嬉しい誤算。10位の『借りぐらしのアリエッティ』は、ジブリ作品としてはやや抑えた演出になっていたが、小人たちの生活感をうまく表現できていて、初監督作品でありながら見事な出来。脚本さえもう少し練り込んでくれれば上位に入れたのだが。


それでは、総合ベストテンの発表。

  1. キック・アス(監督:マシュー・ヴォーン)
  2. トイ・ストーリー3(監督:リー・アンクリッチ)
  3. 第9地区(監督:ニール・ブロンカンプ
  4. 悪人(監督:李相日)
  5. 最後の忠臣蔵(監督:杉田成道
  6. 告白(監督:中島哲也
  7. 十三人の刺客(監督:三池崇史
  8. カラフル(監督:原恵一
  9. 川の底からこんにちは(監督:石井裕也
  10. ボーイズ・オン・ザ・ラン(監督:三浦大輔

上位3作品を洋画が占めるという結果になった。正直、ベストワンは『トイ・ストーリー3』でほぼ決まりだと思っていたのに、12月公開の『キック・アス』が大逆転でベストワンに。主役のキック・アスより、むしろ若干13歳のクロエ・モレッツ演じるヒットガールが凄くカッコ良い。バタフライナイフの手さばきの実に上手いことよ。そんな彼女が銃や飛び道具をいともたやすく操り、大の大人たちを容赦なく倒していく姿は爽快。わし、すっかり惚れてしまいましたわ。好評につき上映劇場が拡大されることになったのは実に嬉しい。年明け以降、全国各地で順次上映が始まるようなので、地方在住の方は公開初日に見に行くべし。待てない人は、とにかく都会に出て見るべし。それだけの価値は十分ある。

と言うわけで、今年のマイベストワン映画は『キック・アス』に決まりました。おめでとうございます!

さて、次は日本インターネット映画大賞の投票も兼ねて、各個人賞も発表したいが、それはまた後日。というか年明けになりそう。ではみなさんよいお年を。