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ぬるオタな日々 by @chusingura

実家暮らし・・・を晴れて卒業。三十路独身のぬるオタの日々戯言

朝日・大学パートナーズシンポジウム

先週末の話になるが、同志社女子大学と朝日新聞主催の「朝日・大学パートナーズシンポジウム」に行ってきた。最大の目当ては、パネリストとして参加された原恵一監督だったが、今回のシンポジウムのテーマである、アニメと子供たちとの関わり合いを考えるのにふさわしいゲストだと思った。
PTAから毎年子供たちに見せたくない番組に『クレヨンしんちゃん』が選ばれることについて、原監督も当然ながら納得していなかったようで。ドリフターズも子供のころ見ていて、それも子供たちに見せたくないとか言われていたが、それを見たからといってバカな大人になるのかというと疑問。実は表面的にしか見ていないのではないかと」とはっきり言ってくれた。
原監督GJ。
一方で、子供向けのアニメで「死」を見せなくなっていることにも議論が及び、原監督はプロゆえに陥る病として、この作品はこうしなければならないという「枠」を考えて作ってしまうことを挙げた。「枠」を気にするあまりに表現の選択肢を狭めてしまっているのではないかと。それに気づいたのが『オトナ帝国』のときだったという。しんちゃん映画の枠から外れた『オトナ帝国』は、観客からそっぽ向かれるどころか逆に好評をもって受け入れられた。「枠」にはめて作るのが正しいとは限らない。その手ごたえを感じたことで、やがて『戦国大合戦』や『河童のクゥ』で、さらに踏み込んで「死」を描くことができたのだ。
このほか、スタジオジブリ作品と宮沢賢治作品の深い関係についても言及されて、あのムスカ「目が〜!目が〜!!」というセリフも、実は元ネタは賢治作品なんだとか(どの作品かは失念してしまったが)。そういや『河童のクゥ』でも、宮沢賢治の「星めぐりの唄」が出てきたっけ。原監督自身は、賢治作品の映像化については「うまくできるかどうかは微妙」と少し難しさを感じているようだった。しかし一度でいいから、原監督には賢治作品をアニメ化してほしいものである。